東京国立博物館で、6月26日まで、
仏像とマンガでまさかの共演!
手塚治虫のブッダ展が開催されている。
その記念講演会の「能と仏教」に抽選(たぶん)が当たり、出掛けてきた。
初めに講習会。
3時間に及ぶ講習会だった。
講師は、能楽観世流二十六世家元、観世清和氏。
肩の凝らない語り口、原稿を見ながらではあったものの、よく練られたようで、どんどん進む。
詰めかけている200人を超す人々も、咳が時折あるものの、一様に集中して耳を傾けていた。
話は、何故、講師に選ばれた理由。能と仏教は、密接な関係があるという、関連など。
舞台には能装束も飾られており、その説明もあった。
お弟子さんによる、型や振りの紹介もあった。
その後には、現代風な小話も演じられた。
観世清和氏自らによる仕舞は、さすが。
練習を重ねていることが、よくわかる。
扇の動きも腕の動きもぶれが一つもない。
お弟子さんの2回づつ、演じてくれたが、ほぼ同じ。呼吸までも同じようだ。
仕舞の時は、3人のお弟子さんが謡をつとめたけれど、ほとんど一つになっている。
指揮者もいないし、3人だけの時もあるけれど、息がほとんど同じ。
声の出し方まで一緒。
練習のたまものだろうが、技術の高さに感激。
実際の面もいくつか紹介され、丁寧な取り扱いに、歴史なども感じた。
締めくくりに、「老松」の一節を、会場の人と一緒に謡った。
何枚ものちらしをいただき、お誘いの言葉も頂いた。
時間は取れるけれど、先立つ物が、・・・・いつ行かれるだろうか。
生のお能をたっぷり堪能したいものだ。