ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

能と仏教

2011-06-05 19:22:29 | 日記

東京国立博物館で、6月26日まで、

仏像とマンガでまさかの共演!

手塚治虫のブッダ展が開催されている。

その記念講演会の「能と仏教」に抽選(たぶん)が当たり、出掛けてきた。

初めに講習会。

3時間に及ぶ講習会だった。

講師は、能楽観世流二十六世家元、観世清和氏。

肩の凝らない語り口、原稿を見ながらではあったものの、よく練られたようで、どんどん進む。

詰めかけている200人を超す人々も、咳が時折あるものの、一様に集中して耳を傾けていた。

話は、何故、講師に選ばれた理由。能と仏教は、密接な関係があるという、関連など。

舞台には能装束も飾られており、その説明もあった。

お弟子さんによる、型や振りの紹介もあった。

その後には、現代風な小話も演じられた。

観世清和氏自らによる仕舞は、さすが。

練習を重ねていることが、よくわかる。

扇の動きも腕の動きもぶれが一つもない。

お弟子さんの2回づつ、演じてくれたが、ほぼ同じ。呼吸までも同じようだ。

仕舞の時は、3人のお弟子さんが謡をつとめたけれど、ほとんど一つになっている。

指揮者もいないし、3人だけの時もあるけれど、息がほとんど同じ。

声の出し方まで一緒。

練習のたまものだろうが、技術の高さに感激。

実際の面もいくつか紹介され、丁寧な取り扱いに、歴史なども感じた。

締めくくりに、「老松」の一節を、会場の人と一緒に謡った。

何枚ものちらしをいただき、お誘いの言葉も頂いた。

時間は取れるけれど、先立つ物が、・・・・いつ行かれるだろうか。

生のお能をたっぷり堪能したいものだ。