先の大地震の影響による、日本列島を巻き込んだ節電。
計画停電という言葉もポピュラーになった。
熱い夏が近づいてきて、サマータイムとか、節電対策とかが、毎日のニュースになる。
今夏初の熱帯夜だった東京で、すでにサマータイムを導入しているという企業の
ニュースがあった。
サマータイムには、概ね不賛成なのだが、15%節電を迫られている企業での導入は
止められない措置ともいえる。
涼しいうちから仕事をして、早く帰宅してということだけをとらえれば、八方丸く収まるように
見えるけれど、そのためのしわ寄せがあることは、水面下。
すぐ、思いつくのは、終業が早くなっても、帰宅が早くなるとは思えないこと。
企業戦士のサラリーマンは、帰宅が早まるのを好まない。
寄り道が増えるだけ。
それと、始業時間のシフトによる、保育園の開園時間の問題。
地域によって、始業9時というのが多かったけれど、東京近郊は8時半始まりが多い。
一時間シフトになると7時半始まりとなる。
自宅から職場まで、1時間半かかるとすれば、6時に家を出ることになる。
保育園は、たいてい8時半始まり。
早朝に、登園する場合、保育者は、さらに早く職場に出勤してもらうことになる。
保育者は、6時とか7時の出勤が必要となる。
学童の場合は、保護者が早く帰宅できれば、学童に行かずに済むことになるが、
シフトできるのは、大企業と、その周辺。
零細企業や、中小は、かえってあおりで、逆に遅くまでの仕事に、なることもある。
勢い、保育園や学童などは、時間が長くなったり、早出を増やさざるを得ないという
ことも起きるかもしれない。
そういうこぼれについて、手当はあるのだろうか。
一部だけの良さばかりを訴えているようにしか思えない。
問題は深い。