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合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

速報「KAZUⅠ」の船体、沈没以来初めて海面上に…このあと“横づけ”で運び、船上に引き揚…

2022-05-26 20:49:48 | ニュース
速報 「KAZU Ⅰ」の船体、沈没以来初めて海面上に…このあと“横づけ”で運び、船上に引き揚げへ 北海道知床沖
2022/05/26 18:58

(HBC北海道放送ニュース)
 知床半島沖の観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」沈没事故で、26日午後、海底に沈んでいた船体が海面までつり上げられました。

 「KAZU Ⅰ(カズワン)」の船体は、水深およそ180メートルの海底からつり上げられ、26日午後7時前、4月23日の沈没以来、初めて海面上に姿を見せました。

 24日午前、海中につるしたままの状態でえい航し、落下させてしまったので、このあとは、つり上げた作業船「海進」に“横づけ”し、水深の浅い海域まで運びます。
 そして、26日中に「海進」の船上に引き揚げ、27日、網走港に入る予定です。

 今のところ沈没の原因は不明ですが、関係者によりますと、これまでの水中カメラや潜水士による調査で、船体の左側の船底に3か所の“穴”が開いていることがわかっているということです。

5月26日(木)午後6時58分配信


パチンコも賭博に大阪市議会が意見書可決市長も「遊技」に疑義

2022-05-26 09:15:41 | ニュース
パチンコも賭博に 大阪市議会が意見書可決 市長も「遊技」に疑義
2022/05/25 19:04


(産経新聞)
大阪市議会は25日、遊技のパチンコやパチスロなどをギャンブルと位置付け、依存症対策への支援を政府に求める意見書を全会一致で可決した。最大会派の大阪維新の会と公明党が共同提案した。

意見書では、パチンコやパチスロなどは依存症患者が多く、依存症対策の底上げが必要だと指摘。カジノ事業との整合性からも国の適正な指導・管理のもとに運営されるよう法整備を求めた。依存症対策の推進についても支援を要請した。

大阪市の松井一郎市長は25日、記者団に「パチンコは夜店のスマートボールと同じ扱い」と強調。「ギャンブルと位置付け、真正面から依存症の方のケアに取り組むということだ」と述べた。

大阪府と大阪市はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を進めているが、松井氏はこれまでもギャンブルとしてカジノが厳格に規制される一方、パチンコが遊技のため、実態とは異なり依存症対策などに開きがあるとしていた。


新型コロナ死者 全国最多 大阪で何が? 備えたはずが…

2022-05-26 08:40:46 | ニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/seventhwave/detail/detail_17.html                                 新型コロナ死者 全国最多
大阪で何が? 備えたはずが…
2022年5月24日

新型コロナウイルスの感染の第6波。
大阪での死者数は全国最多の1934人となっている。
(2021年12月17日~2022年5月18日までの発表分を集計)
これまでの経験からさまざまな対策をとってきたはずの大阪。
なぜこれほど多くの人が亡くなったのか。

(大阪放送局 記者 清水大夢 稲垣雄也)
1000床の受け入れ施設整備も、実際は…
5月末、大阪市内の展示場に整備された、新型コロナ患者の受け入れ施設がひっそりと閉鎖されることになった。

「想定を超える感染爆発が起き、病院や宿泊療養施設に入れなくなるような時の施設として使う」
施設を視察する大阪府 吉村知事(2021年10月)
大阪府の吉村知事がこう話し、自信をみせていた施設。
2021年秋、災害級の感染拡大に備える必要があるとして、府がおよそ78億円の予算で1000床規模を整備した。

入院や宿泊療養の対象外となる主に40歳未満の軽症患者の受け入れを想定し、医師や看護師が常駐して、安心して療養できる環境を整えた。

ところが、第6波で、この施設が使われることはほとんどなかった。
運用開始からのおよそ3か月間に利用した人はわずかに303人。
過去の経験からさまざまな手を新たに打ってきた一方で、第6波で亡くなった人の数は全国で最も多くなった大阪。
いったい、何が起きていたのか?
背景には、府の想定と大きく異なる事態となり、事前にとった対策と求められる対応との間にずれが生じたことがあった。
想定をはるかに上回る感染拡大
2021年11月、府は、第6波における1日の最大の感染者数を「3833人」とする想定を公表。

新たな変異ウイルスが流行しても、ワクチンの接種が進むことで急激な感染拡大はある程度、抑えられると見込んでいた。
ところが、第6波の1日の新規感染者数は最も多い日で、大阪府の事前の想定の約4倍、1万5000人を超えた。
想定よりもオミクロン株の感染力がはるかに強かったことに加えて、多くの人がワクチンを2回接種してから日がたち、効果が薄れつつあったことなどが要因と考えられている。
中でも深刻だったのは高齢者施設でのクラスター=集団感染が急増したことだ。その数は、第5波のおよそ14倍となる716か所にのぼった。(2021年12月17日~2022年5月15日)
深刻な状況に陥った高齢者施設 保健所にもつながらず…
感染の第6波でクラスターが起きた有料老人ホームの1つが、匿名を条件に取材に応じた。
大阪・守口市にある5階建ての建物。各フロアに広さ14平方メートルから17平方メートルほどの個室が並び、介護スタッフが各部屋を回って、食事や入浴の介助などの介護サービスを提供している。

マスクの着用を徹底し、食堂にアクリル板を設置するなどの感染対策をとってきたこともあり、第5波までは施設内でのクラスターは起きていなかった。
クラスターの始まりは、1月28日。80代の入居者の男性が発熱したのがきっかけだった。
施設内での対応は出だしからつまずいた。
当時は高齢者施設で感染者が出た場合、保健所に連絡して入院させるのが原則となっていた。
施設長の男性が保健所に連絡をとろうと何度も電話したが、コール音が鳴るばかりで全くつながらなかったという。
感染を広げないためには、入居者どうしの接触の機会を減らす必要があると施設長の男性も理解していたが、認知症の人も多く、繰り返し注意しても、他の入居者の部屋を訪れてしまう人が後を絶たなかった。
この時点で施設に入居していたのは63歳から99歳までの41人。施設長の男性が見せてくれた入居者のリストの「基礎疾患」の欄はさまざまな病気の名前で埋まっていた。
肺がん、脳腫瘍、糖尿病、狭心症、認知症、それに脳梗塞。ほぼ全員になんらかの持病があった。

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知人女性の頭に「かかと落とし」傷害致死罪で52歳を起訴千葉

2022-05-25 21:53:07 | ニュース
知人女性の頭に「かかと落とし」 傷害致死罪で52歳を起訴 千葉
2022/05/25 19:27

(毎日新聞)
 千葉県東金市で暴行を受けた女性が死亡する事件があり、千葉地検は25日、同市南上宿の無職、並木正容疑者(52)を傷害致死罪で起訴した。

 起訴状によると、並木被告は5日午後1時20分〜2時50分ごろ、東金市内の知人女性(当時64歳)宅で女性と口論になり、頭に「かかと落とし」をするなどの暴行を加え、外傷性ショックにより死なせたとされる。並木被告は当時、酒を飲んでいたという。【近森歌音】


千葉の地場大手スーパーが「全店閉店」発表!「外房の冷蔵庫」今後どうなる?

2022-05-25 07:10:40 | ニュース
千葉の地場大手スーパーが「全店閉店」発表!「外房の冷蔵庫」今後どうなる?
2022/05/20 18:05

(アーバン ライフ メトロ)
全店が千葉県にある地域密着型スーパー、「全店閉店」の衝撃
 千葉県の地場大手スーパーマーケット「フードプラザハヤシ」(以下、ハヤシ)が、今年(2022年)9月末までの「全店閉店」を発表しました。
 今後、店舗の跡地はどうなるのでしょうか。
 
「外房エリアの冷蔵庫」的存在だったハヤシ

 「ハヤシ」は1971年4月に千葉市の東側に隣接する茂原市で精肉販売店「林商店」として創業、のちにスーパーマーケットへと転換。1990年ごろからは千葉市に近接する地域のベッドタウン化とともに成長を遂げ、2001年9月には同社初のショッピングセンター「茂原マーケットプレイス」(茂原市)を開業させるなど経営規模を拡大します。
 「千葉県の地場大手」といえども千葉市民や船橋市民などは「ハヤシというスーパーは一度も見たことが無い!」という人も多いかも知れませんが、それもそのはず。ハヤシの店舗の多くは本社がある茂原市をはじめ大網白里市や勝浦市などJR外房線の沿線に立地しており、千葉市や船橋市など県内で多くの人口を抱える東京湾岸の都市には出店していませんでした。一方でその立地ゆえ、東京都民であっても九十九里方面までサーフィンや釣りに行く人にとっては馴染み深い店だったことでしょう。

 千葉都市圏の拡大もあり順調に成長を続けて来たかのように思えたハヤシでしたが、昨年8月に本納店(茂原市)、9月には白里店(大網白里市)を閉店させるなど、近年は店舗数が減少傾向に。もともとハヤシが地盤とする外房エリアは大手スーパーの店舗が比較的少ない地域でしたが、近年は大手ドラッグストアも含めるかたちで競争が激化しつつあったことも影響したとみられます。

 2022年5月現在、ハヤシは千葉県内で食品スーパー「フードプラザハヤシ」11店舗、商業施設「マーケットプレイス」「セントラルモール」など6施設を展開。とくに、鮮魚コーナーに地元・銚子や勝浦から直送した丸魚が並ぶ様は「外房エリアの冷蔵庫」であることを感じさせられる光景でした。
以下略ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


校庭に入り、児童蹴った疑い26歳男を逮捕、長野県警

2022-05-24 07:57:47 | ニュース
校庭に入り、児童蹴った疑い 26歳男を逮捕、長野県警
2022/05/23 22:12

(共同通信)
 長野県警塩尻署は23日、小学校の校庭で男子児童(11)を蹴り軽いけがをさせたとして、傷害容疑で同県塩尻市広丘堅石の無職T容疑者(26)を逮捕した。署によると、もう1人の男児にも暴行した疑いがあるが、「学校にも行っていない」と容疑を否認している。

 逮捕容疑は、同日午後1時10分から35分ごろまでの間に、市立広丘小学校の校庭で、児童を蹴るなどし、左腹部にすり傷を負わせた疑い。

 署によると、昼休みの校庭で数人で遊んでいた児童が暴行を受け、連絡を受けた教員が通報した。午後4時ごろ、学校から数百メートル離れた場所で署員がT容疑者を発見した。


「爆竹うるさい」と通報受けたパトカー、逃げた中学生の自転車はねて軽傷負わす

2022-05-23 11:17:23 | ニュース
「爆竹うるさい」と通報受けたパトカー、逃げた中学生の自転車はねて軽傷負わす
2022/05/23 08:37

(読売新聞)
 21日午後9時5分頃、千葉県市川市南大野の県道で、県警市川署の男性巡査部長(32)の運転する緊急走行中のパトカーが、並走していた男子中学生(14)の自転車をはねた。中学生は転倒し、足をすりむく軽傷を負った。

 発表によると、同日午後8時25分頃、事故現場近くの住民から「爆竹の音がうるさい」と110番があった。パトカーが現場に到着すると、近くにいた男子中学生が自転車に乗って逃げた。パトカーがサイレンを鳴らし、「止まりなさい」とマイクで呼びかけながら追いかけ、自転車の右側部分とぶつかったという。同署が衝突した経緯など事故の詳細を調べている。


落とし物のICカード、丸ノ内線大手町駅員が「生活費のため」着服…回数券払い戻しで換金

2022-05-23 11:13:17 | ニュース
落とし物のICカード、丸ノ内線大手町駅員が「生活費のため」着服…回数券払い戻しで換金
2022/05/23 07:48

(読売新聞)
 東京メトロは22日、丸ノ内線大手町駅に勤務する20歳代の男性駅員が、拾得物として預かった交通系ICカード1枚(約3200円相当)を着服したと発表した。同社は処分する方針。

 発表によると、駅員は20日午後、届けられたICカードで普通回数券(3200円)を購入した上で払い戻し、現金3200円を不正に受け取っていた。社内調査に「生活費のためだった」と話しているという。


口座には2000万円残っていた…誤送金を弁護士に相談後も振り込み続ける

2022-05-21 23:17:53 | ニュース
口座には2000万円残っていた…誤送金を弁護士に相談後も振り込み続ける ネットカジノで使用か 山口・阿武町
国内

テレビ山口
2022年5月21日(土) 12:32

山口県阿武町が誤って振り込んだ4630万円の一部から不法に利益を得たとして、24歳の無職の男が逮捕された事件。男は、弁護士に相談した以降も連日、決済代行業者とみられる口座に振り込みを続けていました。

町から入金された4630万円を誤った振り込みと知りながら、スマホで決済代行業者の口座に400万円を振り込み、不法に利益を得た疑いで逮捕された阿武町の無職・田口翔容疑者(24)は20日、検察に身柄を送られました。

弁護士によりますと田口容疑者は、4630万円が振り込まれた4月8日から振り込みを行っていました。

4月14日、弁護士に相談した時点では口座に2000万円あまり残っていましたが、その後も振り込みを続けていました。

金は海外のネットカジノで使ったとみられています。

「サル痘」の患者が11か国に拡大 患者さらに増える見込み WHOが警戒呼びかけ

2022-05-21 21:12:09 | ニュース
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/51241?display=1           「サル痘」の患者が11か国に拡大 患者さらに増える見込み WHOが警戒呼びかけ
国際
TBSテレビ
2022年5月21日(土) 18:52

欧米を中心に天然痘に似たウイルス感染症「サル痘」の患者が11か国に拡大していて、WHO=世界保健機関が警戒を呼びかけています。

WHO=世界保健機関は20日「サル痘」の患者は、11か国でおよそ80人が確認されたと発表しました。ほかにもおよそ50人を調査中だとして、患者がさらに増える見込みだとしています。

「サル痘」はアフリカでみられるウイルス性の感染症で、ヒトに感染すると発熱したり発疹が全身に広がったりするなどの症状が出ます。5月7日、イギリスで最初の感染者が確認されました。

WHOによりますと、患者の報告は5月上旬から続いていますが、その大半は過去に「サル痘」が発生してきたアフリカ西部や中部への渡航歴がなく、WHOは「異例だ」としていて警戒感を示しています。


横浜市立中の給食、「全員で食べる」が「より多く」に市長発言変化に市議会で攻防

2022-05-21 19:22:08 | ニュース
横浜市立中の給食、「全員で食べる」が「より多く」に 市長発言変化に市議会で攻防
2022/05/21 05:20

(神奈川新聞)
 「全員」か、「より多く」か─。横浜市の山中竹春市長が市長選で公約に掲げた市立中学校の「全員給食」を巡り、20日に開かれた市会第2回定例会の一般質問で、山中市長が答弁を厳しく迫られる場面があった。

 全員給食の実施には、校内で調理する「自校方式」や近隣小学校で調理する「親子方式」、給食センターで複数校分を調理する「センター方式」などが考えられる。ただ、市が4月に公表した検証結果(中間報告)では「自校方式」と「親子方式」は7割超の学校で「実施困難」とされた。

 「市長は公約で『全員』で食べる給食と言っていたのに、『より多く』の生徒に提供したいと言葉が変わってきている」。共産党の荒木由美子氏はこう迫り、「(そのいずれかで)施設整備の在り方は全く違ってくる」とただした。


給食残してクラスで謝罪、完食指導による心の傷で「会食恐怖症」に…教育現場の実情

2022-05-21 19:18:09 | ニュース
給食残してクラスで謝罪、完食指導による心の傷で「会食恐怖症」に… 教育現場の実情
2022/05/21 08:47
子どもたちにとって美味しく楽しい時間であり、栄養補給や食育を学ぶ機会でもあるべき給食。しかし、一部の教育現場では「残さず食べなさい!」と強いる、行き過ぎた「完食教育」が令和になっても行われている実態がある。

一般的に考え、食べ残しは確かに良いことではないが、かといって無理やり食べさせるのは正しいのだろうか。直面した場合、保護者はどう向き合うべきか。適切な給食指導の情報を発信し続けている、月刊給食指導研修資料(きゅうけん)の代表・山口健太さんに聞いた。(ジャーナリスト・肥沼和之)

●みんなの前で「ごめんなさい」と謝罪させられた
――完食教育の行き過ぎた事例があれば教えてください。
全員で残さず給食を食べよう、という目標にしていたクラスで、食べられなかった生徒は、みんなの前で「ごめんなさい」と謝罪させられたそうです。お子さんによっては、トラウマになってしまうようなことだと思いました。

――教育現場での完食教育は減っているか、もしくは増えているか、どう感じていますか?
ここ2〜3年では減っていると思います。社会が「無理やり食べさせるのはよくない」「今どきそんなことをしているの?」という風潮になっていますし、そういった指導をする教員は目立ちます。特に学校は保護者会もありますし、問題になりやすいのです。
ただし保育園では、子どもたちが小さい分、大人が主導で進めてしまうので、行き過ぎた完食教育も起こりやすい。新年度は、そういった完食教育を受けたことで、給食が嫌い・苦手になった子どもが小学校に上がる際、給食を嫌がらないか、学校に行きたくないと言い出さないか、など心配する保護者の方から相談が増えています。

●完食指導がきっかけで「会食恐怖症」に
—— 一部で行われている完食教育には、どんな問題があると考えていますか?
まず、完食教育そのものがすべて悪ではなく、問題があるとすればつい不適切な指導になってしまうことだと考えています。本来は一人ひとりの生徒に寄り添い、好き嫌いなどを理解したうえで、個別に指導していくべきです。そうではなく、一律で「残さず食べなさい」と言いつけ、食べ終えないと昼休みまで居残りさせるような、過剰な完食指導しかやり方を知らないことが問題なのだと思います。

――過剰な完食指導によって、子どもにどのような影響があるのでしょう?
給食の時間や、食べることそのものが苦痛になってしまう恐れがあります。人前でご飯を食べることに不安や怖さを感じる、会食恐怖症という疾患があるのですが、発症のきっかけを調査したところ、最も多いのは完食指導だったという結果もあります。給食が嫌だから学校に行きたくないと、不登校になってしまう子もいます。

——文科省は完食指導を推奨していません。それにもかかわらず、なぜ起きてしまうと思いますか?
二つあると思います。一つは教員が、偏食の子どもにどう指導すればいいか、学ぶ機会が少ないこと。文科省による「食に関する指導の手引」というガイドラインがあるのですが、教育現場にはそこまで浸透していません。給食に関する研修や勉強会もあまり行われていないため、教員は自ら勉強して知識を得るしかないのですが、通常業務で忙しく、時間が取りづらい現状があるのです。
二つ目は、教員の多くが実体験に基づいた指導を行っていること。2017年に行われた「給食指導で参考にしていることは?」の調査(※)で、一位と二位を占めたのが「自分が家庭で受けた教育」「自分が小学校のときに受けた給食指導」でした。教員自身が受けた教育を、そのまま生徒にしてしまっているのです。
(※福岡景奈,赤松利恵,新保みさ,小学校における学級担任による給食指導:―栄養教諭・学校栄養職員と相談している教員の特徴―.2017)

●親は「頑張って食べなさい」と言わない
——子どもが不適切な完食教育を受けていることに気づいたら、家族はどう対処すべきですか?
給食が嫌だというお子さんに対しては、辛い気持ちを認めてあげることです。それをせずに、「頑張って食べなさい」と言葉をかけると、両親に話しても無駄だと思い、子どもは殻に閉じこもってしまいます。

学校に対しては、基本的には担任の先生に、子どもが苦しんでいることを伝えましょう。そのときの注意点として、口頭のみでの説明は避けます。「子どもを甘やかしている」と捉えられ、うまく伝わらないことがあるからです。
そのため、「過剰な完食指導で、不登校や会食恐怖症になる恐れがある」という報道記事や文科省の手引き、きゅうけんの資料などをプリントアウトし、見せながら伝えるとよいです。教頭や校長に伝えて注意を促してもらう、教育委員会に相談する、などの方法もありますが、基本的には担任と話し合えば、見直してくれるケースが多いです。若手教員が先輩から過剰な完食指導を進められた場合も、同じように対応するのがお勧めです。

——まだまだ広まっていない適切な給食指導を、どのように啓もうしていくべきでしょう?

私たちがきゅうけんを立ち上げたのは、給食指導の情報が行き届いていない問題を解決するためです。実際に学校や保育園や教育委員会などで、どのように情報を得ればいいかわからない、という教員や保護者がたくさんいました。そこできゅうけんでは、給食指導のポイントを、イラストや図をつけてわかりやすい資料にし、毎月発行しています。多くの方がプリントアウトし、共有したり勉強に使ったりしてくれているようです。

●教員や親が「残さず食べてほしい」と思う気持ちは自然
——子どもの健康や成長を考えると、完食してほしい気持ちは、親や教師にはどうしてもあると思いますが、折り合いはどうつけるべきだと思いますか?
栄養面では、年齢ごとに身長・体重の推移をグラフにした「成長曲線」で判断すべきです(※)。身長と体重がその子のペースで伸びていれば、基本的には問題ありません。同時に子どもの様子をよく見て、元気そうであれば、栄養失調の心配はないといえるでしょう。

ただ、教員や保護者が「残さず食べてほしい」と思う気持ちは自然です。大事なのは、子どもが嫌いなものを克服するには時間がかかると認識し、焦らずに向き合うこと。食に限りませんが、子どもが前に進むためには、まずは「楽しい」という感情が必要です。
楽しければ率先して練習して、上達もするのです。逆に怒られると楽しくなくなり、やらされてる感が生じます。すると、前には進めません。まずは子どもが安心できる環境をつくり、「楽しい」と思える食事の時間を大事にしてほしいですね。
(※詳しくは「一般社団法人 日本小児内分泌学会」WEBサイトを参照ください)
●筆者後記「完食指導の背景に、少人数学級が実現していない現状も」

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