4月21日付ガジ丸通信『男の修業を怠けた結果』の続き。
ラジオから『察しない男、説明しない女』の話を聴いてから1ヶ月ほども経ったか、別のラジオ番組で『トリセツ(たぶん、取扱説明書のこと)』という歌を聞いた。「何言いたいこと言ってるんだこの女(若そうな女性歌手、名前は覚えていない)。」というのが私の感想。いや、歌っている人が女子高生以下の子供であるなら「夢を語ってるんだ」と何とも思わないのだが、ラジオからの情報ではそうじゃないみたい。「大人の女が子供みたいに言いたいこと言ってるんだな、そういう時代なんだな」と思った。
そのラジオ番組は沖縄のローカル局ラジオ沖縄の番組であったが、それからさらに1ヶ月ほども経った5月中頃、NHKラジオの番組でも『トリセツ』が取り上げられ、さらに詳しく聞く、というか耳に入ってきた。「私と付き合う際はこうしなさいああしなさい」と言っているようである。傾聴していたわけではないので記憶は怪しいのだが、それについて司会者の1人(男性)が大いに非難めいたことを語っていたように覚えている。
ラジオ沖縄の番組でもNHKラジオの番組でも、男は概ね『トリセツ』について批判的であったとも覚えている。「そうだよな、俺だけじゃないよな」と私は納得した。『トリセツ』はつまり、「男の感性なんてどうでもいい、男は女の感性に合わせるべき」と言っているようなもの。「そうでないと付き合ってあげない」なんて脅迫も感じる。
女がそう来るなら男だって言いたいこと言っていいはずだ。ということで、男のトリセツを私が、女性の多くに嫌われることを覚悟で歌ってみよう。
それぞれ興味を持つことが違うのだから日中はそれぞれが好きなようにして、
夜だけ一緒にいることにしよう。もしも妊娠したなら、子育ては面倒臭そうなので、
できればシングルマザーとして生きて行ってくれ。
愛しているからセックスするのでは無い、セックスしたいから愛するのだ。
結婚ってそんなに大事なこと?デートに誘うことは責任を負うということ?
友人としての付き合いでもいいだろう?セックスフレンドでいいだろう?
友人はたくさんいた方が良いと私は思うんだ。
愛しているからセックスするのでは無い、セックスしたいから愛するのだ。
以上、さわりだけ。メロディーはまだできていない。この先作る気もない。
なんていうことを書いている内にふと気付いた。「あー、俺もブログで言いたいこと言っている。思ったことを真っ直ぐ伝えている。後期オジサンのくせして俺はまだ子供なのか?あるいは、俺も時代の先を走っているのか?」と我が身を省み、そして、
「いやいや、言いたいことを正直に言うことは間違ってはいない。『トリセツ』も良いかもしれない。そういうのが嫌ならそんな女とは付き合わなければいいのだ」と私は考え直した。今はそんな女が多いのかもしれない。だから私に恋人ができない、はず。
記:2017.6.16 島乃ガジ丸
油のカバ
2014年10月から始めたブログ移動、及び修正作業は1年と3ヶ月をかけてやっと終了したが、その際、「あれ、旅日記を紹介していない」ことに気付いた。
2011年八重山の旅から、2012年伊平屋伊是名の旅、同年粟国島の旅、同年宮古諸島の旅を紹介していない。で、さっそく書き始め、2016年にアップする。
2011年八重山の旅を書いている時、「あれ、この写真紹介していない」ということにもたくさん気付いた。まだガジ丸HPで紹介していない動物、植物の写真がたくさんあった。今回紹介するカバタテハもその1つ。
カバタテハは八重山の旅、石垣島のバンナ公園で出合った。写真を1枚撮っただけですぐに遠くへ逃げてしまい、撮った1枚の写真もボケてしまっているが、旅から帰って調べると、カバタテハだと判った。カバタテハを逆から読むとハテタバカ、「果てた馬鹿」となる。「俺が死んだらそう言われるかも」と、名前はすぐに覚えてしまった。
名前からもう1つ覚えたことがある。カバタテハの食草はヒマ、ヒマはその種子からヒマシ油を採る植物、ヒマシ油は下剤として使われるもの、私も子供の頃に何度か見ていて知っている。ということから、「油のカバがするチョウ」として、カバタテハの食草がヒマであることも覚えた。カバとはウチナーグチ(沖縄語)で「香り」という意味。
カバタテハ(蒲立羽):鱗翅目の昆虫
タテハチョウ科 台湾、中国南部、インド、東南アジアなどに分布 方言名:ハベル
名前の由来、タテハについては広辞苑に立羽と漢字表記があり「止まると翅を立てる」から来ていると思われる。カバについては、資料はないが、蒲色が広辞苑にあり「赤みをおびた黄色」のこと。本種の翅の色がそのような色をしているからだと思われる。
分布に日本が入っていないが、日本では迷蝶とのこと。『沖縄昆虫野外観察図鑑』によると、八重山で見られるのは台湾亜種で、「1982年以降増え続け、西表、石垣、竹富などで発生を続けている」とある。同書は1996年の発行、それから20年、地球温暖化が進んでいる今では八重山に分布していると言っていいかもしれない。
前翅長は25ミリ内外。成虫の出現、八重山では5月から12月。食草はヒマ。ヒマとはトウゴマの漢名で、トウダイグサ科の一年草。ヒマシ油を採るため栽培される。
成虫
記:ガジ丸 2017.4.12 →沖縄の動物目次
参考文献
『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
『いちむし』アクアコーラル企画発行