侍ジャパンの五輪代表が発表された。
我がカープからは、森下・栗林投手、会澤捕手、菊池内野手、鈴木外野手の5名が代表入りの栄に浴したが、リーグ戦最下位に低迷するチームとしては望外とも思える。残念ながら会澤捕手については15日の試合で負傷したために交代の可能性が有るとされているが。
メンバーを眺めると、稲葉監督は”守り勝つ”野球を目指しているようで、パワー全盛の各国に比しパワーで劣る日本チームが互角以上に戦うためには止むを得ない選出であるように思っている。
カープ選手の出番を考えると、森下投手は中継ぎで、栗林投手は平良投手に繋ぐセットアッパーに、菊池内野手は守備固めで、今一つ調子の上がらない鈴木外野手は相手投手の利き腕に応じてと代打での出番にならざるを得ないと、稍控えめに覚悟しているが、特に鈴木選手には五輪を契機にメンタル的に再覚醒してくれるものと期待している。
今後、アメリカ、韓国、オーストラリア、日本でオリンピックが開催されたとしても、IOCは野球とソフトボールを競技種目に認めることはないと観られていることから、侍ジャパンがオリンピックで競えるのは、おそらく今回が最後になると思っている。それだからこそ、地元開催での金メダルにはこだわって欲しいと願うところである。
依然として、オリンピックの開催延期や中止を望む声が大きいが、当初から掲げている「東日本大震災の復興を世界に宣言・発信」するという目標の完遂を目指して、さらには、その目標達成を支援するとして東京開催を選択したIOCや各国選手に報いるためにも、オリンピック東京大会が成功裡に閉幕できるものと期待している。
与野党要人がボイコットまで口にした韓国であるが、G7の檜舞台にオブザーバ参加できた高揚感からであろうか、文大統領は平昌五輪開会式への安倍総理出席の返礼として訪日・開会式参加・首脳会談を望んでいることが観測されている。来るものは拒まずであるが、オリンピックをあまりに政治的に利用して欲しくないものである。