今日からブログを再開します。お休みは2か月にわたりました。
休止期間中も、疑問に思うことは多く、将に徒然草に云う「腹膨るる業・・」でありました。
さて、再開の始めは『韓国のMERS蔓延』についてです。感染拡大の原因は「複数病院での受診」や「見舞客の殺到」等の国民性が挙げられているが、最大の原因は危機管理に対する韓国の意識の低さと態勢の脆弱性であると思う。感染症や伝染病の蔓延(パンデミック)については、テロ・偶発の如何にかかわらず、自己完結能力を持つ軍が蔓延防止の先頭に立つはずであるが、その動向についての報道がほとんどない。軍が先頭に立たない背景には、北の脅威が高い時代は一枚岩であった官・軍の間に親北思想が浸透して、必ずしも円滑な意思統一が図られていないという状況があるのではないかと考えられる。「延坪島砲撃」「哨戒艇天安撃沈」等の北朝鮮による軍事挑発に対して、有効かつ直接的な意思表示(限定的な軍事報復)を行使し得ない政権に対する韓国軍部の不信感と軍の独走を恐れる政権、その相互不信が迅速な防疫体制の構築に影響を与えているかのようである。セウォル号沈没の際も軍の行動は限定的であったことを併せると、あながちうがった見方ではないと思う。
もちろん、MERSの感染が小規模で終息できるとの予測からの軍抜きでの対処であったことも十分に考えられるが、定評のあった精強な韓国軍のイメージが揺らいでいることは間違いない。
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