この所、朝の最低気温を更新している友人宅の地域です。暖房していない僕の部屋(借りてる部屋ね)は朝8時の段階で、室温1.1℃。 普段の冬よりも少し冷え込んだな位。正直ここ5年間くらいで一番寒いかも知れない。
で、これからが不思議。道路向かいの家は、屋根にも庭にもこうこうと朝日が当たり、見るからに暖かそう。なのに友人宅は午前10時位まで、屋根にも太陽の光が当たらない。結果、室温は1.1℃が ⇒0.6℃へと下がるんです。
友人宅以外は太陽の光を浴びているのに、友人宅は南斜面の3階建ての家の影になり、午前10を過ぎないと、屋根にも陽が当たらないのです。 その結果、いわゆる放射冷却が発生して、さらに寒くなる。
でも、放射冷却だけでは説明が付かないと思っていたら、盆地冷却という現象があるらしい。友人宅の地域自体が東濃地方の盆地であるために、盆地冷却が起き、さらに位置的関係から放射冷却もアドオン。だから向かいの東側の家に太陽の光が当たって暖かそうなのに、友人宅は極寒という怪現象が起きる。逆に夏は、朝は涼しいのですけどね。
夏涼しく冬は暖か・・・なんて地域はきっと稀でしょうね。
しかし、屋根の上とか、その近辺で放射冷却が起きるのは仕方が無いとしても、その影響が室内にまで影響するのはやはり不思議。ま、中古住宅で、スカスカな壁に、スカスカな屋根下では起きても不思議ではないと思いますが、放射冷却は空気の対流だけではなく、遠赤外線(つまり電磁波)をも奪う自然現象なんだなと改めて思った次第です。
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身近な気象
著者:近藤純正
この中に盆地冷却の説明がありました。 タイトルと著者名のみ引用させて頂きました。
昔この地域に住まう方は、夕日に赤く輝く恵那山を見ると、朝の冷え込みを意識したのではと思います。雪に覆われた恵那山がオレンジ色に輝く。 明日の朝は冷え込むなぁ・・・。都会育ちが長いせいか、何年たってもなじめません(涙)。
でもそのお陰でこの地域は寒天加工に最適だとか。 先人の知恵は凄いですね。
今日に感謝。おおいなる自然の恵みに感謝。