県警幹部も障害者施設で体験研修へ
県警は今年から、これまで新人警察官を対象にしていた知的障害者施設での体験研修を、若手警察官の教育担当者にも実施する。障害者の社会復帰が進んでいくのを見込み、県警全体で障害者理解を進める必要があると判断した。
体験研修は、障害者の特性を直接触れ合いながら学ぶことが目的で、これまでは警察学校1年目の授業として実施していた。障害者自立支援法により今後、約4年間で障害者の「地域移行」が進み、職務中に接する機会が増えていくことから、対象を指導・教育を担当する幹部にも広げた。
初回は4月にあり、県内10警察署と機動隊、交通機動隊、高速隊の13人が、佐賀市の県立佐賀コロニーで若手警察官とともに研修を受ける。
警察官の障害者理解をめぐっては、昨年9月、佐賀市の路上で知的障害者の安永健太さん=当時25歳=が警察官5人に取り押さえられた直後に死亡。現場にいた警察官は、安永さんが知的障害者と気付かずに取り押さえていたことが明らかになり、障害者施設の団体が県警に障害者への理解を深める取り組みをするよう求めている。
【写真】体験研修で障害者と触れ合う若手警察官。4月から幹部でも実施する=佐賀市の佐賀コロニー
県警は今年から、これまで新人警察官を対象にしていた知的障害者施設での体験研修を、若手警察官の教育担当者にも実施する。障害者の社会復帰が進んでいくのを見込み、県警全体で障害者理解を進める必要があると判断した。
体験研修は、障害者の特性を直接触れ合いながら学ぶことが目的で、これまでは警察学校1年目の授業として実施していた。障害者自立支援法により今後、約4年間で障害者の「地域移行」が進み、職務中に接する機会が増えていくことから、対象を指導・教育を担当する幹部にも広げた。
初回は4月にあり、県内10警察署と機動隊、交通機動隊、高速隊の13人が、佐賀市の県立佐賀コロニーで若手警察官とともに研修を受ける。
警察官の障害者理解をめぐっては、昨年9月、佐賀市の路上で知的障害者の安永健太さん=当時25歳=が警察官5人に取り押さえられた直後に死亡。現場にいた警察官は、安永さんが知的障害者と気付かずに取り押さえていたことが明らかになり、障害者施設の団体が県警に障害者への理解を深める取り組みをするよう求めている。
【写真】体験研修で障害者と触れ合う若手警察官。4月から幹部でも実施する=佐賀市の佐賀コロニー