障害者団体のための郵便割引制度が企業のダイレクトメール(DM)広告の発送に悪用されたとして大阪地検特捜部が捜査していた事件で、紳士服販売会社フタタ(福岡市)を広告主とするDM発送にかかわったとして26日、伊藤忠紙パルプ(東京)九州支店の榎隆治・元支店長(54)と、フタタの内田吉彦・元取締役営業企画部長(54)が在宅のまま郵便法違反の罪で大阪簡裁に略式起訴された。
特捜部によると、一連の郵便不正事件に関与した広告主企業は11社、不正に免れたとされる正規料金との差額は立件分だけで3180万通の総額37億5千万円。特捜部はこれで不正DMをめぐる企業側の捜査を終えた。
伊藤忠紙パルプは、大阪の広告会社新生企業(現・伸正)が不正DMの取引を持ちかけたとされる大手通販・印刷会社ウイルコ(石川県白山市)とフタタを仲介。榎元支店長と内田元部長は06年11月~07年2月、フタタのDM77万通を自称障害者団体の白山会(東京)の刊行物として発送して郵便料金8724万円の支払いを免れ、さらに内田元部長は07年5月~昨年5月、79万通で9018万円を免れたとされる。2人はそれぞれ罰金100万円の略式命令を受け、即日納付した。
特捜部は26日、健康食品販売会社など4社の不正DM発送を仲介し、約11億4千万円を免れたとして、広告会社ペン(京都市)の金慶光社長(53)も在宅のまま郵便法違反の罪で起訴した。
特捜部によると、一連の郵便不正事件に関与した広告主企業は11社、不正に免れたとされる正規料金との差額は立件分だけで3180万通の総額37億5千万円。特捜部はこれで不正DMをめぐる企業側の捜査を終えた。
伊藤忠紙パルプは、大阪の広告会社新生企業(現・伸正)が不正DMの取引を持ちかけたとされる大手通販・印刷会社ウイルコ(石川県白山市)とフタタを仲介。榎元支店長と内田元部長は06年11月~07年2月、フタタのDM77万通を自称障害者団体の白山会(東京)の刊行物として発送して郵便料金8724万円の支払いを免れ、さらに内田元部長は07年5月~昨年5月、79万通で9018万円を免れたとされる。2人はそれぞれ罰金100万円の略式命令を受け、即日納付した。
特捜部は26日、健康食品販売会社など4社の不正DM発送を仲介し、約11億4千万円を免れたとして、広告会社ペン(京都市)の金慶光社長(53)も在宅のまま郵便法違反の罪で起訴した。