AP通信によると、米国・テキサス州フォートワースで開かれた「第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で7日(日本時間8日)、全盲の日本人ピアニスト、辻井伸行さん(20)が19歳の中国人ピアニストと並んで優勝した。
1962年に始まった同コンクールで初の盲目の優勝者で、アジア出身者の優勝も初めて。同コンクールでこれまでの日本人最高位は69年の野島稔さんの第2位だった。
辻井さんは日本人として40年ぶりに、6人による決勝に進出。決勝ではショパンのピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番などを演奏した。
決勝進出者の6人には3年間のコンサートツアー(総費用約100万ドル)契約が、上位3人にはそれぞれ賞金2万ドルと録音の機会が与えられる。
東京都出身の辻井さんは生まれつき全盲で、現在は上野学園大(東京都)音楽学部3年に在学中。2歳のとき突然、母親が口ずさんでいた「ジングルベル」をおもちゃのピアノで奏で始めたという。4歳からピアノ教師のレッスンを受け、最年少の7歳で全日本盲学生音楽コンクール(現ヘレン・ケラー記念音楽コンクール)のピアノの部門で優勝。05年にはワルシャワ(ポーランド)で開かれた第15回ショパン国際ピアノコンクールで批評家賞を受賞した。
辻井さんは「本当にびっくりしています。精神的にもきつかったのですが、最後まで気を抜かずに頑張ることができました。持っている力をすべて発揮し、みなさんに感動してもらえてうれしいです」と語った。
◇バン・クライバーン国際ピアノコンクール
1958年にモスクワで開かれた第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝したアメリカのピアニスト、バン・クライバーンさんを記念して、1962年に創設された。テキサス州フォートワースで4年ごとに開催されている。世界的にもハイレベルのピアノコンクール。
1962年に始まった同コンクールで初の盲目の優勝者で、アジア出身者の優勝も初めて。同コンクールでこれまでの日本人最高位は69年の野島稔さんの第2位だった。
辻井さんは日本人として40年ぶりに、6人による決勝に進出。決勝ではショパンのピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番などを演奏した。
決勝進出者の6人には3年間のコンサートツアー(総費用約100万ドル)契約が、上位3人にはそれぞれ賞金2万ドルと録音の機会が与えられる。
東京都出身の辻井さんは生まれつき全盲で、現在は上野学園大(東京都)音楽学部3年に在学中。2歳のとき突然、母親が口ずさんでいた「ジングルベル」をおもちゃのピアノで奏で始めたという。4歳からピアノ教師のレッスンを受け、最年少の7歳で全日本盲学生音楽コンクール(現ヘレン・ケラー記念音楽コンクール)のピアノの部門で優勝。05年にはワルシャワ(ポーランド)で開かれた第15回ショパン国際ピアノコンクールで批評家賞を受賞した。
辻井さんは「本当にびっくりしています。精神的にもきつかったのですが、最後まで気を抜かずに頑張ることができました。持っている力をすべて発揮し、みなさんに感動してもらえてうれしいです」と語った。
◇バン・クライバーン国際ピアノコンクール
1958年にモスクワで開かれた第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝したアメリカのピアニスト、バン・クライバーンさんを記念して、1962年に創設された。テキサス州フォートワースで4年ごとに開催されている。世界的にもハイレベルのピアノコンクール。