ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

福祉手当を一律減額 障害者、ひとり親に不安

2011年03月03日 01時01分40秒 | 障害者の自立
 障害者やひとり親の家庭への福祉手当が4月から一律に減額される。デフレに伴う措置だが、月数百円の引き下げとはいえ、受給者からは「今でも生活は手いっぱいなのに」と不安の声が上がる。福祉現場の専門家は「社会的な弱者にしわ寄せが来ないよう対策を」と訴えている。

 引き下げ幅は0・4%。法律により、消費者物価の下落を反映して公的年金の支給は減額されることになっており、福祉手当にも同様の減額が適用される決まりだ。

 障害のある子どもを育てる親に支給される「特別児童扶養手当」は、月200円減って5万550円に(1級の場合)。低所得のひとり親家庭に対する「児童扶養手当」では、年収130万円未満の世帯は170円減の4万1550円となる。重度障害の子が対象の「障害児福祉手当」や、被爆者への「健康管理手当」も0・4%カットの対象だ。

 これらとは別に、国民年金の任意加入時代に未加入だったため、障害基礎年金を受け取れない人に対する「特別障害給付金」は減額算定方法が異なり、0・7%引き下げ。月5万円(1級)が4万9650円に減る。

 「生活は現状維持がやっと。減額は厳しい」と札幌市の主婦徳永瑞穂とくなが・みずほさん(40)。長男標しるべさん(17)は両手足に障害があり、障害児福祉手当などを受給しているが、年間計3千円減ることに。「長男に必要な車いすや防寒靴は特注で高価。ぼろぼろになっても修理で乗り切らないと」と話す。

 反貧困ネットワークの湯浅誠ゆあさ・まこと事務局長は「もともと生活が楽ではないための手当。減額は低収入の人には重く、生活保護申請が増える心配もある。弱者へのしわ寄せを『しょうがない』で片付けない政策を用意してほしい」と話している。

中国新聞

聴覚障害:教育現場に手話を 牧谷さん講演--高松大 /香川

2011年03月03日 01時00分03秒 | 障害者の自立
 ◇「聞こえなくても頑張れるんだよ」

 聴覚障害を持ち、高校の数学教諭を目指している、高松市出身の東京理科大4年、牧谷陽平さん(22)の講演会が、同市春日町の高松大であった。「数学が日常でどう役立っているかを伝えて、嫌いな生徒をなくしたい。教育現場にも手話は必要なので、伝授していきたい」と夢を語った。

 同大学発達科学部が09年から開催している「特別支援教育とっておきの講演会」の一環。

 牧谷さんは、生まれつき聴覚に障害があるという。中学校で数学が好きになり、「他の誰にも負けたくない」と勉強したことや、高校に入って授業内容を書き取ってくれるサポート役の「情報保障」がなくなり、人生で初めて赤点をとってしまったことなどを、手話と言葉、大きなジェスチャーで伝えた。

 中学3年の時、数学を教えた友達に喜ばれ、うれしかったのが教員を目指したきっかけ。教員採用試験では惜しくも2次試験で不合格になったが、夢は変わらない。「生徒に『聞こえなくても頑張れるんだよ』と伝えたい」と、健常者の通う高校の教師を目指している。牧谷さんは「素直に個性を伸ばしてあげられる先生になりたい」と熱く語った。

 聴衆からは時折笑いも起こり、表情豊かな牧谷さんの話に引き込まれていた。

毎日新聞 2011年3月2日 地方版

教員免許取得可能に…障害者学ぶ筑波技術大

2011年03月03日 00時58分16秒 | 障害者の自立
 茨城県つくば市の筑波技術大は1日、産業情報、総合デザイン、情報システムの3学科(定員60人)と大学院(同7人)で、中学や高校の教員免許取得が可能になったと発表した。

 文部科学大臣が教職課程の設置を認定した。来年度に入学する学生から適用される。


 同大は、視覚や聴覚に障害がある学生だけを受けれている国内唯一の大学。1987年に短大として設立し、2005年に大学を開学したが、これまで教員免許を取るには、教職課程のある大学に入り直す必要があった。


 取得できる免許は、中学校の数学や高校の数学、情報、工業など。同大は教育実習実施校の選定などで県教委と連携する。同大聴覚障害系支援課では「念願の認定。障害者が教壇に立つことで社会のバリアフリー化がさらに進む。教育界の障害者のリーダーになる人材を養成したい」としている。

(2011年3月2日 読売新聞)

WBC女子王者の富樫、防衛戦に障害者ら招待

2011年03月03日 00時56分01秒 | 障害者の自立
 世界ボクシング評議会(WBC)女子トリプル世界戦(12日、東京・後楽園ホール)で、リングサイドに障害者やその介護者らが試合観戦に招待される。WBCが取り組む社会奉仕活動の日本版。ライトフライ級王者の富樫直美(35)=ワタナベ=が提案し、試合後も施設訪問などの活動を予定している。

 昨秋、富樫はメキシコで開かれたWBCの年次総会に出席した。この時、社会奉仕活動「WBC CARES」に参加し、地元のボクサーたちとともに老人や孤児の複合施設を訪問。一緒に写真を撮ったり、サインをしたりした。

 富樫は昨年10月にメキシコで5度目の防衛に成功しており、人気は抜群。「こんなに喜んでもらえるなんて、ボクサーが持っている力はすごい」と実感した。富樫は東京都内の病院に勤務する現役の助産師。医療関係者として「日本でも、ボクシングを通じて何かできないかな」と思い、WBCの活動として承認を得た。

 富樫が6度目の防衛に挑む12日の世界戦には、障害者ら約30人を招待する。その後、招待した人たちの施設を訪問する予定だ。

 日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は「富樫選手の提案は、ボクシングの社会貢献を進めるうえで大きな力になる」と期待する。

朝日新聞