県内の8社会福祉法人でつくるNPO法人「チャレンジおおいた福祉共同事業協議会」(丹羽和美理事長)は知的障害者らが、防災意識の高揚を図ろうと作っている災害時の非常食「いのちのクッキー」を東日本大震災の被災地へ義援物資として送った。協議会はクッキーの普及を図っており、「災害弱者とされる障害者が防災を啓発することで、大分県民の防災意識も高めたい」としている。
協議会は昨年11月、東南海・南海地震の発生を想定し、防災を呼び掛けようとクッキーの製造と販売を始めた。個別の包装に県の応援団“鳥”「めじろん」のイラストを描き「あわてずゆっくりね」「みんなで協力」などと、施設利用者の言葉を載せている。
被災地へのクッキー作りは22、23の両日、暁雲福祉会「ウィンド」「八風・be」(大分市)、庄内厚生館「緑の家」(由布市)、県南福祉会「さつき園中江」(佐伯市)の4施設で実施。8枚ずつ300袋に入れ、23日に発送。日本財団(東京都)を通じて宮城県に届けられる。
ウィンドでは15人がクッキー作りを担当。「クッキーを食べて、少しでもほっとする時間をつくってほしい」と一枚一枚に励ましの気持ちを込めた。他の利用者らも「できることをしよう」と被災者へ励ましの手紙を書いた。
茨城県に妹が住む利用者の永瀬優美子さん(27)は「希望を持って頑張ってください。心と心はつながっているよ」とつづった。丹羽理事長は「避難所の厳しい生活を少しでも和ませることができれば」と話している。
大分合同新聞
協議会は昨年11月、東南海・南海地震の発生を想定し、防災を呼び掛けようとクッキーの製造と販売を始めた。個別の包装に県の応援団“鳥”「めじろん」のイラストを描き「あわてずゆっくりね」「みんなで協力」などと、施設利用者の言葉を載せている。
被災地へのクッキー作りは22、23の両日、暁雲福祉会「ウィンド」「八風・be」(大分市)、庄内厚生館「緑の家」(由布市)、県南福祉会「さつき園中江」(佐伯市)の4施設で実施。8枚ずつ300袋に入れ、23日に発送。日本財団(東京都)を通じて宮城県に届けられる。
ウィンドでは15人がクッキー作りを担当。「クッキーを食べて、少しでもほっとする時間をつくってほしい」と一枚一枚に励ましの気持ちを込めた。他の利用者らも「できることをしよう」と被災者へ励ましの手紙を書いた。
茨城県に妹が住む利用者の永瀬優美子さん(27)は「希望を持って頑張ってください。心と心はつながっているよ」とつづった。丹羽理事長は「避難所の厳しい生活を少しでも和ませることができれば」と話している。
大分合同新聞