ゴエモンのつぶやき

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検察の在り方検討会議:取り調べ、「知的障害者は全面可視化を」 意見相次ぐ

2011年03月06日 00時52分38秒 | 障害者の自立
 検察改革を議論する法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」は3日の会合で、知的障害者の取り調べについては優先して全過程の録音・録画(可視化)を導入すべきだとの意見が多くの委員から出た。問いかけに迎合的になりがちで、事実関係の確認が困難とされる特性に配慮を求める導入論が相次ぎ、今月末に取りまとめる提言の軸の一つになりそうだ。

 作家の吉永みち子氏は「運用でただちに取り組むべきは知的障害が疑われるケースでの取り調べ」と指摘。「コミュニケーション能力に問題があるが、日ごろ接している福祉関係者ならば何を言おうとしているか分かる。全面可視化に加え、福祉関係者の立ち会いも認めるべきだ」と訴えた。

 これについて原田国男・元東京高裁判事も「裁判官当時、加害者、被害者ともに知的障害者の事件を担当したが、ものすごく難しくて無罪にした。知的障害者の全面可視化は持ち出してもいい」と支持。但木敬一・元検事総長も「私も知的障害者の連続放火事件を受け持ったが全部認めてしまう。(やり取りが難しく)調書に本来ならないものを調書にしている時点で無理があり、検察に考えてもらいたい」と述べた。

 障害者の取り調べを巡っては、今国会提出予定の障害者基本法改正案が、刑事手続きでの障害への配慮規定を盛り込む方針。ジャーナリストの江川紹子氏は「知的障害のある人が刑事手続きではたくさんおり、中には冤罪(えんざい)の疑問が持たれるケースもある。優先的に可視化を考えないといけない」と強調した。



毎日新聞 2011年3月4日 東京朝刊

講演:障害者が共に暮らしやすいまち 野沢・毎日新聞論説委員、あす米沢で /山形

2011年03月06日 00時50分08秒 | 障害者の自立
 「誰もが共に暮らしやすいまちづくり」をテーマに毎日新聞の野沢和弘論説委員が6日午後1時半から米沢市すこやかセンター(同市西大通1)で講演する。

 米沢地区勤労者福祉協会などで作る「誰もが共に暮らすまちをみんなでつくろう実行委員会」主催。「『障がいのある人もない人も共に暮らしやすい千葉県条例』を通して」と題し、「千葉県障害者差別をなくす研究会」座長も務めた野沢論説委員が講演する。この条例は06年に全国で初めて制定された。参加者とのリレートークや意見交換もある。

 参加(資料)費200円。問い合わせは同福祉協会(0238・21・5250)へ。

毎日新聞 2011年3月5日 地方版

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2011年03月06日 00時43分59秒 | 障害者の自立
 2012年のロンドンパラリンピックの自転車競技タンデム(二人乗り)種目への出場を目指し、京都市西京区の競輪選手伊藤保文さん(38)と、東京都立文京盲学校教諭大城竜之さん(39)が、向日市の京都向日町競輪場などを拠点に練習に励んでいる。昨年、中国であったアジアパラ競技大会1キロタイムトライアルでは金メダルを獲得。「欧米の選手を相手にベストの走りができるよう2人の息を合わせていきたい」とさらなる高みを見据える。

 視覚障害がある大城さんは約10年前から、先導役のパイロットの選手と二人乗り自転車で走るタンデム競技に取り組む。アマチュア選手と組み、パラリンピックでは2004年のアテネ大会、08年の北京大会で4位入賞を果たした。

 伊藤さんは日本競輪選手会京都支部に所属し、S級1班で活躍する一方、数年前から自転車のトラック競技大会にも参戦。新たなパートナーを探していた大城さんと08年に知り合い、プロ・アマのコンビが誕生した。

 前部でハンドルを握るパイロットの伊藤さんが目の不自由な大城さんに声を掛け、2人がペダルを踏み込むタイミングやバランスなどを合わせる。当初は落車によるけがもあったが、合宿を重ね、昨年末のアジアパラ競技大会では優勝を果たした。それでも2人は「ロンドンへのポイントレースで、結果としてはうれしいが、最低限の成績」とあくまで冷静にとらえる。

 互いに仕事をやりくりしての合同練習は、年に数回しか出来ないが、「少しずつ息が合ってきた」と手応えを語る。大城さんが「プロはパワーや本番の集中力が違う。盲学校ではり・きゅうを学ぶ生徒にもプロ根性を伝えたい」と話すと、伊藤さんは「世界を見る目は輝いていて、自転車への愛情や勝利への意欲など原点を思い出させてくれる」と返す。

 今月中旬にはイタリアで国際大会に挑む。「自転車競技の本場はヨーロッパ。ここからが勝負だ。地元でいろんな人が支えてくれている。やるしかない」と最終目標のロンドンに向け、加速する。


ロンドンパラリンピック出場を目指し、自転車競技のタンデムの国際大会に挑み続ける大城さんと伊藤さん(右)=向日市・京都向日町競輪場

京都新聞

知的障害者バスケ 県内初の日本代表候補

2011年03月06日 00時41分06秒 | 障害者の自立
 別府市石垣西の鬼束一生(いっせい)君(17)=大分大学教育福祉科学部付属特別支援学校高等部2年=が知的障害者バスケットボールの日本代表候補選手に県内で初めて選ばれた。全国から選ばれた若手12人の候補選手で編成するチームの一員として、3月26、27の両日に韓国・ソウルである親善試合に出場することが決まり、「海外の選手がどんなプレーをするのか楽しみ」と練習に励んでいる。

 鬼束君は184センチでポジションはフォワード。ウエートトレーニングに力を入れ、体重は昨秋から10キロ減の83キロに絞った。日本代表候補には昨年末の合宿で選出された。
 バスケを始めたのは小学4年生の時。健康と仲間づくりのため、地域のミニバスケットチームに入った。現在は市内の社会人チームの練習に週1回参加。2年前には充実した練習環境を求め、福岡県内の知的障害者バスケチーム「福学クラブ」に加入した。自立の一環として、練習会場の筑紫野市まで月2回、一人でバスで通っている。
 障害のため団体行動などが苦手だが、バスケを通じて人間的にも成長したという。母の恵美さん(41)は「理解ある指導者や周囲の方に支えられ、『ありがとう』や『ごめん』が言えるようになった。私たちも前向きに子育てできるようになった」と話す。
 クラブの山下尚子ヘッドコーチは「体格に恵まれシュートセンスがある。最近は自信を付けて、顔つきも変わってきた」と期待。鬼束君は「プレーで頼られると楽しい。責任がある。最後まであきらめない。将来はプロになりたい」と抱負を語った。

<ポイント>知的障害者バスケットボール
 ルールは一般的なバスケと同じ。日本FID(知的障害者)バスケットボール連盟などが普及を進めている。県内では、2008年の全国障害者スポーツ大会大分大会を機に男女各1チームが結成された。男子は宇佐市、女子は大分市を拠点に活動している。


日本代表候補選手に選ばれ、喜ぶ鬼束一生君。「友達をたくさんつくりたい」と県内での競技の普及も願っている

大分合同新聞

知的障害者意思疎通へ「裁判官の教育必要」

2011年03月06日 00時33分38秒 | 障害者の自立

 軽い知的障害がある勝木諒被告に対し、千葉地裁の四日の判決は、訴訟能力や刑事責任能力を認め、懲役十五年を言い渡した。弁護団は当初の無罪主張方針を一転、起訴内容を認めた上で訴訟能力や責任能力を争う異例の展開をたどったが、専門家は知的障害者の裁判には改善すべき点が多いと指摘する。


 勝木被告は、この日も初公判からずっと同じ白いシャツに黒いスーツ、サンダル姿で出廷。顔を覆っていた前髪などは切っていたが、あごひげは伸びていた。緊張した様子で前に出て、裁判長の判決を前を向いてじっと聞いた。


 これまでの公判で勝木被告は、被害者の成田幸満ちゃんに「ただただ、ごめんなさいと言いたい」と述べたほか、「帰る。ばか」などと言われ、「暴走モードになった」とも話した。


 弁護側が事件前の仕事内容や好きなアニメを聞くと、よどみなく詳細に答えた。だが「検察官や弁護士は何をする人」などと聞くと、「うーん」と黙り込んだ。千葉県警の調べには当初、「(幸満ちゃんが)部屋にいて腹が立った」などと供述していた。


 判決は訴訟手続きや被告人質問での応答ぶりなどから、訴訟能力を認定したが、今回の公判をめぐっては専門家から懸念が出ていた。


 知的障害に詳しい言語聴覚士の湯汲(ゆくみ)英史氏(58)は「知的障害者の言葉は、慣れない人には理解しにくく、聞く側の臆測や予断が入りがち」と指摘。日本発達障害福祉連盟(金子健会長)も二〇一〇年三月、知的障害について「話者の意図や誘導に沿った言動に陥りやすい傾向が強く認められる」として、供述以外に比重を置いた審理を千葉地裁に求めていた。


 千葉大大学院専門法務研究科の後藤弘子教授(刑事法)は「最終的に判断する側の裁判官にこそ、障害者を理解する教育が必要。少年事件に少年審判があるように、障害者を専門とする部署をつくることも一つの選択肢」と提案する。


 改善の動きは始まったばかりだ。内閣府は今国会に提出する障害者基本法改正案に、捜査当局が障害の特性に応じて専門家の立ち会いなど必要な意思疎通の手段を確保し、関係職員に研修を受けさせることを求める規定を盛り込んでいる。

東京新聞