高齢者や身体に障害のある人の誘導などを専門に行う「サービス介助士2級」の需要が拡大している。特に交通・運輸分野では、運転士やドライバーの資格取得を後押しする取り組みも広がり、乗客へのサービス向上、さらには競合他社との差別化につなげる狙いもある。ノンステップバスの導入など、バリアフリーの試みはハード先行で進んできたが、ここへ来てソフト重視の姿勢に転換しつつある。
SGホールディングス傘下の佐川引越センターは8日、「サービス介助士2級」の資格を持つスタッフが作業に加わる高齢者、障害者向けの引っ越しサービスを開始した。顧客に介助が必要な人がいた場合、荷物の運び出しなどを行いながら、車いすの操作なども確実に実施し、引っ越し作業を安全に行えるという。
同社の有資格者は現在2人だが、来年度中には50人体制とし、全国の拠点に最低2人を配置していくという。「おもてなしの心で顧客満足度を高めたい」(同社)。高齢化社会を見据えた差別化要素としても位置づけているようだ。
同様な取り組みは、バスや鉄道などでは先行して進められてきた。兵庫県尼崎市交通局では昨年3月、市営バスの運転手に対し、サービス介助士2級の取得支援を行う方針を発表。取得に必要な費用を同交通局が負担するなどし、2016年度をめどに約100人の運転手全員に資格を取らせる考えだ。
「バスは、高齢者などの利用頻度も多い。資格を生かし、安全とサービス向上を図りたい」(同交通局)という。
JR東日本では、駅員を中心に05年から資格取得を支援。10年度中には有資格者は6100人を超える見込みだという。他の鉄道事業者にも、同様な取り組みが広がりつつある。
サービス介助士2級の資格は、NPO法人日本ケアフィットサービス協会が00年から検定制度などを実施。現在までに7万人以上が資格を取得している。1級、準1級などの資格もある。
SankeiBiz
SGホールディングス傘下の佐川引越センターは8日、「サービス介助士2級」の資格を持つスタッフが作業に加わる高齢者、障害者向けの引っ越しサービスを開始した。顧客に介助が必要な人がいた場合、荷物の運び出しなどを行いながら、車いすの操作なども確実に実施し、引っ越し作業を安全に行えるという。
同社の有資格者は現在2人だが、来年度中には50人体制とし、全国の拠点に最低2人を配置していくという。「おもてなしの心で顧客満足度を高めたい」(同社)。高齢化社会を見据えた差別化要素としても位置づけているようだ。
同様な取り組みは、バスや鉄道などでは先行して進められてきた。兵庫県尼崎市交通局では昨年3月、市営バスの運転手に対し、サービス介助士2級の取得支援を行う方針を発表。取得に必要な費用を同交通局が負担するなどし、2016年度をめどに約100人の運転手全員に資格を取らせる考えだ。
「バスは、高齢者などの利用頻度も多い。資格を生かし、安全とサービス向上を図りたい」(同交通局)という。
JR東日本では、駅員を中心に05年から資格取得を支援。10年度中には有資格者は6100人を超える見込みだという。他の鉄道事業者にも、同様な取り組みが広がりつつある。
サービス介助士2級の資格は、NPO法人日本ケアフィットサービス協会が00年から検定制度などを実施。現在までに7万人以上が資格を取得している。1級、準1級などの資格もある。
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