ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

ケアホーム完成、障害者ら一人暮らし 京田辺に新設

2011年03月31日 01時30分57秒 | 障害者の自立
 京都府京田辺市の社会福祉法人「共生福祉会」が運営する重度障害者のケアホーム「草内ホーム」が同市草内に完成した。4月上旬から10人が入居し、常駐の介護職員らの介助を受けながら「一人暮らし」を始める。

 同法人はたなべ緑の風作業所(同市興戸)を運営しており、重度障害者を含む40人が通っている。最近は介護する親の高齢化で自宅からの通所が難しくなるケースが目立っていた。親に頼らず、専門的な介助を受けながら個室で暮らせるケアホームの新設は、10年来の悲願だったという。

 施設は木造平屋建て約370平方メートル。男女各5人の個室や浴室、食堂を備える。段差がなく、浴室やトイレは介助者も入れる広さがある。ショートステイもでき、専用の三つの個室を別に備える。総工費は1億2500万円。

 小林豊理事長は「悲願のケアホームが地元のご理解で設立でき、とてもありがたい」と話している。


障害の重い人が介助を受けながら暮らせる「草内ホーム」(京田辺市草内)

京都新聞

盲導犬:離島初 伊江島に「赴任」 リーチ、金城さんの元へ

2011年03月31日 01時29分34秒 | 障害者の自立
 公益財団法人九州盲導犬協会は29日、県視覚障害者福祉協会(山田親幸会長)を通じて視覚に障がいのある金城美千代さん(47)=伊江島=へ盲導犬「リーチ」を引き渡した。県内離島在住者に盲導犬が引き渡されるのは初めて。

 同日、那覇市松尾の県視覚障害者福祉協会で引き渡し式が行われた。金城さんは「リーチは、甘えん坊で臆病な面もあるが頼りになる。これまで1人で外出する機会は少なかったが、いろんな場所に行ってみたい」と声を弾ませた。

 リーチ(1歳9カ月)はラブラドルレトリバー。金城さんとリーチは、福岡県の訓練センターで3週間、金城さんの地元伊江島で1週間の共同訓練を行い、引き渡し式に臨んだ。県内では、現在8頭の盲導犬が視覚障がい者に割り当てられている。

(琉球新報)

重度後遺障害 短期入院病院9か所を指定

2011年03月31日 01時27分31秒 | 障害者の自立
国土交通省は30日、自動車事故による在宅の重度後遺障害者を支援するための、短期入院協力病院として、新たに9か所を指定した。

自動車事故により重度後遺障害者となり、在宅介護を受けている人の短期入院(2日以上14日以内、年間30日まで)を積極的に受け入れる病院で、これまでに全国の86ヵ所を指定しているが、今回新たに9ヵ所を指定するほか、既存3か所の指定を解除するため、指定病院は計92か所となる。

短期入院の対象者には、自動車事故対策機構から年間30万円以内の範囲で入院費用を助成している。

新たに指定した9病院は次の通り。
(1)医療法人社団三喜会 鶴巻温泉病院(神奈川県秦野市)
(2)医療法人社団愛友会 三郷中央総合病院(埼玉県三郷市)=受け入れは5月以降
(3)日立製作所 ひたちなか総合病院(茨城県ひたちなか市)=受け入れは5月1日以降
(4)新潟県厚生農業協同組合連合会 村上総合病院(新潟県村上市)
(5)医療法人大真会 大隈病院(愛知県名古屋市)=受け入れは6月13日以降
(6)社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院(岐阜県羽島郡)=受け入れは7月以降
(7)社会医療法人水和会 倉敷リハビリテーション病院(岡山県倉敷市)
(8)社団法人全国社会保険協会連合会 社会保険栗林病院(香川県高松市)=受け入れ時期は個別問い合わせ
(9)医療法人友愛会 南部病院(沖縄県糸満市)

レスポンス

京都府:障害者への差別、体験例に意見を 条例化に反映 /京都

2011年03月31日 01時23分39秒 | 障害者の自立
 障害者が健常者と同じように住みやすい社会づくりを目指す「府ノーマライゼーション条例」(仮称)制定を進めている府は、障害を理由とする差別事例の意見を募集している。識者らでつくる検討委員会の議論の基礎資料とする。

 条例は差別や虐待を禁止し、社会から隔離されがちな障害者の社会参加を促すのが狙い。障害者が施設などで虐待される事例が問題化したり、就労機会が健常者と比べて多くなかったりといった問題の解消を図る。

 集まった意見は検討委の基礎資料にするほか、個人が特定される情報を除いて府ホームページにも掲載する予定。すでに千葉県や北海道が条例を制定しており、府は11年度中の条例化を目指している。

 募集する事例は、障害を理由として嫌な思いをしたり、差別されたりした体験などで、改善方法もあれば提案してもらう。専用用紙を使いファクス(075・414・4597)などで応募する。締め切りは4月30日。問い合わせは府障害者支援課(電話075・414・4598)へ。

毎日新聞 2011年3月30日 地方版

県警保護の青年死亡:無罪判決 無念さにじむ支援者 /佐賀

2011年03月31日 01時19分31秒 | 障害者の自立
 ◇被害者側弁護士「民事で責任追及」

 佐賀市で07年、知的障害のある安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死したことを巡り、佐賀地裁は29日、県警の松雪大地巡査長(30)に無罪判決を下した。事件から3年半。関係者はさまざまな思いで判決を受け止めた。

 「不当判決だ」。被害者参加人として審理に参加した父孝行さん(49)の代理人、河西龍太郎弁護士は語気を強めた。「判決は、暴行の有無について判断しただけで、警察を全面的に正しい、と判断したわけではない」とし「(遺族が県を相手に損害賠償を求めて係争中の)民事裁判で死亡の責任を追及する」と意気込んだ。

 遺族の支援や、障害者への理解普及に取り組んできた「安永健太さんの死亡事件を考える会」の代表で、裁判の傍聴を続けた村上三代さん(68)は判決後「やっぱり無罪だった」と無念がった。

 安永さんの死は、地域で生活することを目指す障害者やその親にも衝撃を与えた。村上さんは「警察の言う『妥当な保護』でなぜ、安永さんが死なねばならなかったのか。真実は明らかになっていない」と主張。今後会としても、4月2日に佐賀市内で判決の報告集会を開くなど、活動は続ける方針だ。

【蒔田備憲】

   ◇  ◇

 県警の黒田弘首席監察官は「当方の主張が認められた。亡くなられた安永さんに、改めてご冥福をお祈りいたします」とコメントを出した。

 ◇弁護側の主張採用した判決

 審判で争点になっていたのは、(1)松雪大地・県警巡査長が暴行をしたのかどうか(2)その暴行によって、安永さんがけがをしたのかどうか--の2点だった。(1)が認められなければ(2)も成り立たないため、暴行が認められるかどうかが大きな焦点になっていた。

 殴打を目撃した女性2人の証言を立証の柱とした検察役弁護士に対し、弁護側は「証言はあいまい」などと信用性を否定。結果として地裁は弁護側の主張を採用した形で「暴行を加えたと確信をもって認定できない」として無罪判決となった。

 双方の主張、裁判所の判断をまとめた=左表。

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 ◆審判の争点◆

 【検察官役弁護士の主張】

 「あおむけで手足をばたつかせ、あがいていた安永さんに対し、上に乗ったようにして、左の拳で腕を1、2、3と3回振り下ろした」という現場交差点で信号停車中に車から目撃した女性の証言は強固な信用性がある。

 「倒れていた安永さんに、3回手を振り下ろした。手の形は拳で、二の腕を肩より高く上げた」という現場近くの飲食店内で目撃した女性の証言もそれを裏付けている。

 巡査長らの行動は保護行為とはほど遠い力ずくの行動の抑圧行為だった。

 【被告側の主張】

 信号停車中に車から目撃した女性は、殴打がどちらの手だったか、安永さんのどこに当たったか、どんな反応をしたのか分からず、重要な部分があいまい。

 飲食店内で目撃した女性の証言も、拳がどこに当たったかなどについて供述が変わっている。巡査長は、安永さんと手錠のかかった手を引っ張り合う動作をしており、見間違いの可能性は否定できない。

 殴打を見ていない多数の目撃者が「殴打はなく、できるような状況でもなかった」と証言したことが、信用性を補強し合っている。

 【裁判所の判断】

 2人の目撃女性の証言は、警察官の振り下ろした手が安永さんの体に当たったところを見ていないなど、証言として十分なものと言えるか疑問がある。他の目撃者とも一致していない。

 あおむけ時に巡査長が安永さんの腕などをつかもうとしていたこと、うつぶせ時に手錠のかかった手を引き合っていたことなど、取り押さえ時のやりとりを、殴打と見間違えた可能性を払拭(ふっしょく)できない。

 巡査長が暴行を加えたと確信を持って認定できず、合理的な疑いが残る。

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 ◆安永健太さん取り押さえ急死問題の経過◆

 【07年】

 9月25日 安永健太さんが5人の警察官に取り押さえられた直後に急死

10月19日 県授産施設協議会が真相解明を求める質問書を県警に提出

12月 4日 県警の山崎篤男本部長が県議会で「暴行の事実はない」と答弁

    5日 九州授産施設協議会が厚生労働相に真相究明などを要望

   25日 父孝行さんが警察官の行為は人権侵害だとして、県弁護士会に人権救済を申し立て

 【08年】

 1月17日 孝行さんが取り押さえた警察官数人を特別公務員職権乱用等致死容疑で、佐賀地検に刑事告訴

 3月15日 問題の真相解明などを求める「安永健太さんの死亡事件を考える会」発足

   28日 佐賀地検は取り押さえた5人の警察官を特別公務員暴行陵虐致死罪について不起訴処分(容疑なし)

 4月 3日 取り押さえた5人の警察官の不起訴処分を不服として孝行さんが佐賀地裁に付審判請求

 【09年】

 2月26日 遺族が県を相手に約4240万円の損害賠償を求め佐賀地裁に提訴

 3月 2日 佐賀地裁が警察官5人のうち1人を特別公務員暴行陵虐罪で付審判決定。残り4人は棄却

 9月11日 検察官役弁護士が求めた訴因変更が認められ、罪名が特別公務員暴行陵虐傷害罪に

12月 4日 孝行さんが被害者参加人として審判に参加することを地裁が決定

 【10年】

 7月29日 佐賀地裁で初公判

 【11年】

 3月29日 佐賀地裁は松雪巡査長に無罪判決を下す

毎日新聞 2011年3月30日 地方版