高松市は、1人暮らしの高齢者らがかかりつけ医や緊急連絡先などを記した用紙を収めて冷蔵庫で保管する専用容器「たかまつ安心キット」の無料配布を年内に始める。キットは東日本大震災の被災地でも活用され、体調を崩した高齢者への初期対応がスムーズに進むなど効果があり、導入を決めた。自治体単位でキットを配布するのは県内初。【馬渕晶子】
市健康福祉総務課によると、配布対象者は1人暮らしの高齢者や障害者ら「災害時要援護者台帳」の登録者(約1万4500人)に加え、健康不安があって民生委員の見守りを必要としている人ら。
キットは専用の筒製(直径6センチ、高さ約22センチ)。名前や生年月日、血液型などの本人情報▽かかりつけの医療機関や持病、投与薬などの医療情報▽緊急連絡先--などを記入するA4判の用紙「たかまつ安心シート」のほか、本人確認できる顔写真や健康保険証、診察券などのコピーを一緒に入れる。筒は家の中で見つけやすい冷蔵庫の扉内側に置く。
対象者が体調に異変を来したり、地震などで被災した際、地域住民や救急隊員が冷蔵庫からキットを取り出して資料を確認すると、適切な処置が速やかに受けられる仕組み。
市は9月定例議会が可決した一般会計補正予算に計上した事業費1200万円を使い、キットを5万セット用意。高齢者らを地域で支え合い、見守る関係を築いてもらうため、民生委員や自治会役員らが配り、年に1度は情報を更新するよう声掛けしてもらう態勢で運用する。キット申し込みは各コミュニティーセンターで受け付けている。問い合わせは、市健康福祉総務課(087・839・2372)。
同様のキット配布は、丸亀と三豊、さぬき各市の社会福祉協議会などでも実施されている。
毎日新聞 2011年12月22日 地方版
市健康福祉総務課によると、配布対象者は1人暮らしの高齢者や障害者ら「災害時要援護者台帳」の登録者(約1万4500人)に加え、健康不安があって民生委員の見守りを必要としている人ら。
キットは専用の筒製(直径6センチ、高さ約22センチ)。名前や生年月日、血液型などの本人情報▽かかりつけの医療機関や持病、投与薬などの医療情報▽緊急連絡先--などを記入するA4判の用紙「たかまつ安心シート」のほか、本人確認できる顔写真や健康保険証、診察券などのコピーを一緒に入れる。筒は家の中で見つけやすい冷蔵庫の扉内側に置く。
対象者が体調に異変を来したり、地震などで被災した際、地域住民や救急隊員が冷蔵庫からキットを取り出して資料を確認すると、適切な処置が速やかに受けられる仕組み。
市は9月定例議会が可決した一般会計補正予算に計上した事業費1200万円を使い、キットを5万セット用意。高齢者らを地域で支え合い、見守る関係を築いてもらうため、民生委員や自治会役員らが配り、年に1度は情報を更新するよう声掛けしてもらう態勢で運用する。キット申し込みは各コミュニティーセンターで受け付けている。問い合わせは、市健康福祉総務課(087・839・2372)。
同様のキット配布は、丸亀と三豊、さぬき各市の社会福祉協議会などでも実施されている。
毎日新聞 2011年12月22日 地方版