東日本大震災の被災者に全国から義援金などの善意が集まる一方、震災以前から地道な活動をしてきた福祉公益団体への関心は、相対的に薄れている。
福祉関係者からは「被災者以外の弱者にも、目を向けてほしい」との声が出ている。
悩みを抱える人の声に、ボランティアが耳を傾ける「盛岡いのちの電話」(専用ダイヤル019・654・7575)は、事務や研修費などの運営資金が年間1000万円程度かかる。寄付金を募っているが、今年は震災の影響もあって昨年より一般寄付が数十万円少ないという。金沢弘幸理事長は「震災を受け、心の相談はますます重要になっている。ぜひ関心を持ち続けてほしい」と話す。
活動を支援するためのチャリティーコンサートが22日午後6時半から、盛岡市内丸の県民会館で開かれる。
14回目の開催で、10月の全日本合唱コンクールで4年連続金賞に輝いた県立不来方高校音楽部がクリスマスソングなどを披露。入場料は大人1200円(前売り1000円)、小中高校生600円(同500円)。県民会館などで前売り券を販売している。問い合わせは、いのちの電話事務局(019・652・4162)。
一方、障害者の自立を支援している「生命(いのち)の詩(うた)基金」は、沿岸地域の商店などに置いてもらっていた募金箱が津波で流されたが、再設置の見通しは立っていない。同基金は、障害者の結婚祝い金やパラリンピックに出場する選手へ補助金を支給してきた。
県身体障害者福祉協会の吉田与三郎事務局長は「被災地は大変な思いをされており、再設置をお願いしにくい。ただこういう時だからこそ、障害者を元気づけたい」と話している。
問い合わせは事務局(019・637・7636)、寄付金は郵便振替(02270・3・54620)。
(2011年12月17日 読売新聞)
福祉関係者からは「被災者以外の弱者にも、目を向けてほしい」との声が出ている。
悩みを抱える人の声に、ボランティアが耳を傾ける「盛岡いのちの電話」(専用ダイヤル019・654・7575)は、事務や研修費などの運営資金が年間1000万円程度かかる。寄付金を募っているが、今年は震災の影響もあって昨年より一般寄付が数十万円少ないという。金沢弘幸理事長は「震災を受け、心の相談はますます重要になっている。ぜひ関心を持ち続けてほしい」と話す。
活動を支援するためのチャリティーコンサートが22日午後6時半から、盛岡市内丸の県民会館で開かれる。
14回目の開催で、10月の全日本合唱コンクールで4年連続金賞に輝いた県立不来方高校音楽部がクリスマスソングなどを披露。入場料は大人1200円(前売り1000円)、小中高校生600円(同500円)。県民会館などで前売り券を販売している。問い合わせは、いのちの電話事務局(019・652・4162)。
一方、障害者の自立を支援している「生命(いのち)の詩(うた)基金」は、沿岸地域の商店などに置いてもらっていた募金箱が津波で流されたが、再設置の見通しは立っていない。同基金は、障害者の結婚祝い金やパラリンピックに出場する選手へ補助金を支給してきた。
県身体障害者福祉協会の吉田与三郎事務局長は「被災地は大変な思いをされており、再設置をお願いしにくい。ただこういう時だからこそ、障害者を元気づけたい」と話している。
問い合わせは事務局(019・637・7636)、寄付金は郵便振替(02270・3・54620)。
(2011年12月17日 読売新聞)