ゴエモンのつぶやき

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福祉団体、震災で苦境…寄付金減、募金箱流失も

2011年12月18日 02時09分13秒 | 障害者の自立
 東日本大震災の被災者に全国から義援金などの善意が集まる一方、震災以前から地道な活動をしてきた福祉公益団体への関心は、相対的に薄れている。

 福祉関係者からは「被災者以外の弱者にも、目を向けてほしい」との声が出ている。

 悩みを抱える人の声に、ボランティアが耳を傾ける「盛岡いのちの電話」(専用ダイヤル019・654・7575)は、事務や研修費などの運営資金が年間1000万円程度かかる。寄付金を募っているが、今年は震災の影響もあって昨年より一般寄付が数十万円少ないという。金沢弘幸理事長は「震災を受け、心の相談はますます重要になっている。ぜひ関心を持ち続けてほしい」と話す。

 活動を支援するためのチャリティーコンサートが22日午後6時半から、盛岡市内丸の県民会館で開かれる。

 14回目の開催で、10月の全日本合唱コンクールで4年連続金賞に輝いた県立不来方高校音楽部がクリスマスソングなどを披露。入場料は大人1200円(前売り1000円)、小中高校生600円(同500円)。県民会館などで前売り券を販売している。問い合わせは、いのちの電話事務局(019・652・4162)。


 一方、障害者の自立を支援している「生命(いのち)の詩(うた)基金」は、沿岸地域の商店などに置いてもらっていた募金箱が津波で流されたが、再設置の見通しは立っていない。同基金は、障害者の結婚祝い金やパラリンピックに出場する選手へ補助金を支給してきた。


 県身体障害者福祉協会の吉田与三郎事務局長は「被災地は大変な思いをされており、再設置をお願いしにくい。ただこういう時だからこそ、障害者を元気づけたい」と話している。


 問い合わせは事務局(019・637・7636)、寄付金は郵便振替(02270・3・54620)。

(2011年12月17日 読売新聞)

社員食堂ランチ 震災孤児ら支援

2011年12月18日 02時05分53秒 | 障害者の自立
デンソーが1食10円

 刈谷市のデンソーは、東日本大震災の孤児らの就学支援と障害者施設の支援をしようと、16日から社員食堂のメニューに寄付金付きランチを加えた。

 寄付金は1食10円で、同ランチを注文すると毎月の給与から天引きされ、同社のボランティア基金「はあとふる基金」に積み立てられる。本社と全国各地の工場にある39か所の食堂で毎週水曜日に行い、年間で約100万円を見込んでいる。

 同基金は、社員ら約6300人の年会費約1600万円に、この日から始めたランチからの寄付金を加算した額を原資としている。

 デンソーでは、今年度から600万円を「東日本大震災みやぎこども育英基金」と「同ふくしまこども寄付金」に贈る。

 さらに、来年度以降は200万円を福島県や宮城県の障害者施設の支援に充て、計800万円の寄付を今後10年間続けることにしている。

(2011年12月17日 読売新聞)

兵庫青野原病院:小野・新統合病院南へ移転 14年秋開業、重心病床200床に /兵庫

2011年12月18日 01時59分15秒 | 障害者の自立
 小野市南青野の独立行政法人国立病院機構「兵庫青野原病院」は16日、小野市市場町で建設中の小野・三木市民病院の統合病院「北播磨総合医療センター」(13年10月開業)南側へ移転・新築する計画を正式に発表した。現在の重症心身障害者ケア病床160床は200床へ増床。14年秋ごろの開業を目指し、来春にも造成工事に入る予定という。

 青野原病院によると、面積約2万7000平方メートルの敷地に4階建ての病院本館と3階建ての職員宿舎・保育所棟を建設する。一般病床は現状と同規模の50床だが、重心病床は「今後、需要が見込める」という。

 青野原病院は昨年、老朽化した重心病棟(1969年建設)を敷地内で建て替える方針を打ち出していたが、総合医療センターの隣接地に開業することで、それぞれが急性期医療と回復期医療を受け持ち診療連携を図る。

 移転・新築先は国道175号東側に広がる丘陵地で、付近一帯のほとんどを所有する県は医療ゾーンや高齢者居住ゾーンとして「小野長寿の郷」構想(約340ヘクタール)を描いている。県によると、今年9月に敷地の売買契約を結んだという。

 青野原病院によると、現在療養中の重症心身障害者の家族らは移転・新築について、総合医療センターに隣接し、医療サービスの充実が見込めるため、おおむね了解しているという。阪神甲子園球場のほぼ3個分に相当する現在の病院敷地約11万平方メートルの活用方法は未定という。

〔播磨・姫路版〕毎日新聞 2011年12月17日 地方版

累犯 長崎からの挑戦:障害と罪 乗り越え

2011年12月18日 01時54分38秒 | 障害者の自立

 南高愛隣会が運営する更生保護施設「雲仙・虹」(長崎県雲仙市)で今月2日早朝、ある事件が起きた。入所者の奥山敏基さん(29)=仮名=が姿を消したのだ。発覚から約1時間半。職員らが懸命に捜し回っていると、奥山さんは約17キロ離れた島原鉄道本諫早駅で見つかった。

 午前4時に虹を飛び出し、5キロ近く離れた吾妻駅まで歩いて電車に乗ったという。「眠れずイライラした。友だちに会いたかった」。職員に心配かけたことを反省し「もう無断外出はしない」と話すものの、「施設は自由がない。早く出たい」という気持ちもある。

  ◇    ◇

 奥山さんには知的障害があるとみられ、療育手帳を取得中だ。10月にたばこ1箱を盗んで逮捕された。起訴はされなかったが、過去にも事件を起こしたことがあった。刑務所に入った経験はない。しかし、平穏な社会生活を送れるかどうかの岐路に立っている。

 「自分に合った仕事に就きたい。農業でもいい」。将来の目標を尋ねた記者に奥山さんはこう語る。だが、虹への入所後に取り組んだ農作業はすぐにやめてしまった。

 罪を繰り返す障害者たち。その中には自分の障害や自身がやれることを理解できない人も多いという。虹の職員で社会福祉士の大坪幸太郎さん(33)は奥山さんが乗り越えるべき壁を「自分の現状をきちんと自覚すること」とみる。人懐っこい笑顔で、日に何度も職員室に顔を出す奥山さんを信頼して、見守り続けるつもりだ。

  ◇    ◇

 「塀の上に逃走防止の鉄線があり電流が流れています」。1日、愛隣会の「トレーニングセンターあいりん」(同市)の入所者たちが佐世保刑務所を訪れた。障害者が福祉の現場で更生を目指す「地域社会内訓練」の一環で、受刑者6人の相部屋などを見て回った。

 罪を犯せばどうなるのか。それを知るには、見るだけでは目的を果たせない。過去には起床時間があいりんより遅いことを知って「刑務所の方がいい」と漏らした者もいた。このため視察後の学習を充実させて、罪を犯すことの重さを繰り返し伝えている。

 工夫を重ねた独自の生活技能訓練にも力を入れている。ある回では、施設の消火器▽お地蔵さんのお供え物▽スーパーにあるビニール袋--などを自分のものにしていいか、参加者が意見を出しあった。担当者は「単に『物を盗ってはいけない』と覚えるだけではなく、考え方を学ぶことに意味がある。本来は子どもの時に身に付ける常識を学び直す必要もある」と説明する。

 職員たちの願いは、入所した一人一人が幸せな人生を送ることだ。訓練の責任者を務める阿部百合子さん(53)は「罪を犯せば、大切な人が悲しみ、夢もかなえられなくなる。本人にとって幸せな人生を一緒に考えながら、訓練していきたい」と語った。=つづく


毎日新聞 2011年12月17日

障害者手作りの陶器や焼き菓子など展示 浜松・東区で販売イベント

2011年12月18日 01時39分22秒 | 障害者の自立

 知的障害者の通所支援施設「青葉の家」(浜松市北区根洗町)の利用者が作った陶芸作品や焼き菓子などの展示販売イベントが16日、東区有玉北町の四季彩堂・有玉本店で始まった。食器類やサンタクロースをかたどった置物をはじめ、クッキーやシフォンケーキなどが並ぶ。18日まで。 (赤野嘉春)


 障害者への理解や同施設の活動を知ってもらおうと、2年前から続けている。「遠州根洗窯の仲間たち」と銘打った2階のコーナーには、18歳から40代まで59人の利用者が作った500点がずらりと並べられた。


 陶器類は、お地蔵や雪だるま、大きな目をしたフクロウなど。友達と訪れた主婦(81)=中区葵西=は「どれも立派な作品ぞろい」と感心しながら、手に取って品定めしていた。


 生活支援員で陶芸班リーダーの上甲俊介さん(32)は「手作りのぬくもり感があふれる作品がそろっている。多くの市民に見てほしい」と話した。


買い物客に、利用者の作品を説明する上甲さん(左)=浜松市東区有玉北町で

中日新聞 2011年12月17日