ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

下半身不随から日本代表になった元Jリーガー

2011年12月16日 03時09分47秒 | 障害者の自立
 日本での車椅子バスケット、または障害者スポーツの認知度を上げるにあたって、井上雄彦氏の漫画『リアル』は大きな役割を果たしました。この作品は、事故や病気で体に障害を持ってしまったり、または自分の過失で人に障害を負わせてしまったりしたことで、それぞれ心に傷を持つ登場人物たちが、車椅子バスケットと関わることで生きるための新しい活力を得て、人生を前進させていく物語です。
 この作品の登場人物の一人、高橋久信は高校のバスケット部でエースという立場にいた選手でしたが、出来心で盗んだ自転車に乗っている途中に交通事故で半身不随となってしまいます。
 彼と同様、交通事故によってスポーツ選手から一転、障害を持つことになった人物に、ジェフユナイテッド市原で活躍した元Jリーガー、京谷和幸氏がいます。
 
 京谷氏は、自身の結婚式の衣装合わせの朝、交通事故に遭い、下半身不随となってしまいます。普通の人でも自分の腰から下がもう二度と動かせないと宣告されたら、すぐに現実のこととして受け止めることは難しいはず。まして、京谷氏は誰よりも自分の身体を自由に、大きく使うことができたスポーツ選手です。そんな彼ですから、やはり半身不随となることを知らされた時は、サッカーがもうできなくなるという事実を受け入れられなかったといいます。

 下半身不随とは、自分の排尿・排便もコントロールできなくなるということです。京谷氏は排便のリズムを作るために下剤を飲んで、時間になったらトイレに行くというリハビリを始めましたが、薬の量によってはトイレに入ってから2時間も便が出なかったり、逆に薬の量が多すぎて他のリハビリ中に漏らしてしまい、周りの人に迷惑をかけてしまうということもあり、気がおかしくなりそうなほどの精神的なストレスを感じていたといいます。
 しかし、夫人をはじめ周囲の人々の支えもあり、徐々に車椅子生活に慣れていった京谷氏。一番の転機は、障害者手帳を取りに行った浦安市役所で職員をしていた、元車椅子バスケット日本代表でヘッドコーチを務めていたこともある小滝修氏との出会いでした。同氏のすすめで車椅子バスケットを始めることになった京谷氏は、それにのめり込み、自身の努力もあって日本代表入り、北京パラリンピックでは日本選手団の主将を務めるまでになったのです。

 『車いすバスケで夢を駆けろ』(金の星社/刊)には、今もまだ現役選手としてロンドンパラリンピックを目指している京谷氏の歩みが記されています。
 サッカー選手であった京谷氏にとって、サッカーをできなくなるという事態は、おそらくそれまでの人生で最大の試練だったはずです。その事実を受け止め、前を向いて再び歩き始めた同氏の人生は、私たちにも大いに学ぶところがあるのではないでしょうか。


下半身不随から日本代表になった元Jリーガー

新刊JPニュース 2011年12月15日 18時配信

善意のタオル仕分け 大震災で昨年より5割増し

2011年12月16日 02時50分06秒 | 障害者の自立
県内施設配布へ 美川婦人会が汗


 白山市の美川婦人会は毎年、歳末助け合い運動の一環として、美川地域の各家庭から寄せられたタオルやせっけんを県内の高齢者施設や心身障害者施設などに配布している。活動が始まって五十六年。今年は東日本大震災もあって昨年よりも多くの数が集まり、十四日から会員らが仕分け作業に取り組んでいる。(山本淳一)


 美川婦人会は、高齢者や障害者に気持ち良く年末年始を迎えてもらおうと、一九五五(昭和三十)年から助け合い運動をスタート。


 美川、蝶屋、湊の三地区の家庭にタオルとせっけんの寄付を呼び掛け、婦人会のない町内会では区長や役員を通じて協力を求めている。集まった善意は、美川地域の人たちが入所している加賀から能登までの施設や地域内で在宅介護をしている個人宅に配布している。


 仕分け作業は美川文化会館(美川中町)で行われ、一階の和室にはタオルやせっけんがうずたかく積まれた。浜上ミチコ会長は「今年は東日本大震災もあって、タオルは昨年の五割増が寄せられたのでは」と話し、会員十二人が協力しながらタオルを二つに折ってたたんだり、ひもで縛ったりしていた。作業は十五日もある。


 配布先は施設三十六カ所と個人宅六軒。十九日から役員らが直接渡したり、遠方の場合は宅配便を使って配達する。


 来年から介護などのためにタオルなどを希望する個人宅にも配布する予定。  


住民から寄せられたタオルを仕分けする婦人会員ら=白山市美川文化会館で


中日新聞 2011年12月15日



介護サービスの利用時間、2審・大阪高裁も延長命令

2011年12月16日 02時47分58秒 | 障害者の自立
和歌山市の決定取り消し

 脳性まひのため、障害者自立支援法に基づく訪問介護サービスを受けている和歌山市の男性(43)が、サービスの利用時間に関する市の決定(1日約12~13時間)では日常生活に重大な支障が生じるとして、市を相手取り、決定取り消しと24時間の介護を求めた訴訟の控訴審判決が14日、大阪高裁であった。小島浩裁判長は「市の決定は裁量権の逸脱だ」として決定を取り消し、利用時間を18時間まで引き上げるよう命じた。

 1審・和歌山地裁判決(昨年12月)も「生活実態を無視し、不合理だ」として決定を取り消し、約15~16時間への引き上げを命じていた。一方、24時間の介護は1、2審とも認めなかった。

(2011年12月15日 読売新聞)

三原道の駅 建設現場視察

2011年12月16日 02時39分11秒 | 障害者の自立
  三原市内の障害者施設やボランティア団体などの福祉関係者が14日、同市糸崎で建設中の道の駅「みはら神明の里」の工事現場を視察した。2012年3月のオープンを前に、バリアフリーの導入状況を確かめた。

 市福祉のまちづくり推進協議会に加盟する7団体9人が訪れた。多目的トイレの介助用ベッドが使いやすい高さに設置されているかを確認。展望デッキでは、車いすでも眺望を楽しめる小窓を柵の一部に設けるよう提案していた。

 同協議会は10年12月、道の駅を整備する市や国との意見交換会で、車いす利用者に配慮したトイレの広さの確保や身体障害者用の駐車場に大型屋根を設置するよう要望していた。阿部真理子副会長は「おおむね反映されている」と話した。

 市などは、視察で出た意見を施設整備に活用できるかどうかを検討する。

中国新聞 '11/12/15

さわるカレンダー製作

2011年12月16日 02時33分14秒 | 障害者の自立
 中央林間西を拠点に活動する点図サークル「オーロラ」(元木裕子代表)による視覚障害者用の「点図カレンダー」が12月6日、完成した。大和市社会福祉協議会やまとボランティアセンターを通じて、希望者に無償提供する。

 「点図カレンダー」とは、記号で字を表現する点字ではなく、そのままの字や数字、絵の形を点による図で表現した、触って読む視覚障害者用のカレンダー。

 点図サークル「オーロラ」は平成15年に、同じ中央林間に住む元木裕子さんと浜中雅子さんの2人で発足させた点図製作を専門とするボランティアグループ。

 点図カレンダーを作るきっかけとなったのは、8年前、市内に住む中高年の中途失明者に、点図によるカラオケの歌詞カードの製作を依頼されたことだ。中途失明の場合、新たに点字を覚えることが困難で、カタカナなどの普通の文字の方がわかりやすいことも多い。歌詞カードを製作すると「大変分かりやすい」と感激された。元木さんは、「毎日使うカレンダーも点図で作ったものがあれば便利では?」と製作を思いついた。

 ところがその製作は、想像以上に手間がかかる作業だった。元図の作成こそパソコンのソフトだが、一点一点打ち込む必要があり、しかもその点を打つ間隔は、1ミリ単位での調整を必要とした。一文字作ってはプリントし、その感触を自分の指で確かめながら校正を行う。イラストはさらにその倍の時間がかかった。試行錯誤を重ね、3カ月以上を要し、月間と日めくりカレンダーを完成させることができた。

 利用者は「字がさわって、見えるようだ」と喜んでくれたという。それから毎年、希望者を募り、3冊から5冊のカレンダーを作り続けている。

 現在は、メンバーも6人に増えカレンダー製作に加え、横浜市立盲特別支援学校の絵本の製作のほか、小学校で習う漢字の辞書作り、電気回路図と活動の幅を広げている。元木さんは「希望があり、使って頂けるならどんなものでも挑戦したい」と話している。

 点図カレンダーの見本は、ボランティアセンター他、市民活動センターに展示している。

 問い合わせは、やまとボランティアセンター/【電話】046(260)5643まで。

2011年12月16日号 タウンニュース