精神障害を理由に入店を拒んだのは差別で違法だとして、東京都国分寺市に住む統合失調症の男性(43)が、同市内のインターネットカフェ側に200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は2日、70万円の支払いを命じた。
男性側によると、精神障害が理由の入店拒否で賠償を命じる判決は初めてとみられる。
矢尾渉裁判長は「精神障害者と認定されていることを理由に入店を拒否しており、公序良俗に反する違法な差別行為だ」と指摘。ネットカフェ側は、男性が店内で暴れたのが理由だと主張したが、「認める証拠はない」と退けた。
朝日新聞-(共同)2012年11月2日 20時07分