障害者や難病患者との共生社会について考える「チャレンジドフォーラムin佐賀」が10日、佐賀市で開かれた。特別支援学校高等部での職業教育の在り方を探った第1部のシンポジウムでは、就労に必要な技能を身につけるために、企業や専門家から学校現場で指導を受ける重要性が指摘された。
うれしの特別支援学校の村山孝校長は、職業体験などを通して資質を高める「キャリア教育」を重視した取り組みを紹介。「地元の温泉施設の協力で清掃やベッドメークの実習を通し、専門技能を身につけている」と報告した。
元東京都教育庁就業コンサルタントの増田秀曉(ひであき)さんは、木工や紙工など就労に結びつきにくい作業学習をしている学校が少なくないことを問題視。「都立の特別支援学校では飲食業や清掃業の大手企業に学校に入って指導してもらい、どうすれば就労できて給料をもらえるか、学校現場に攻めの姿勢が生まれている」と述べ、外部の専門家や地域社会を巻き込んだ職業教育の重要性を指摘した。
フォーラムは、23日に開幕する全国障害者芸術・文化祭さが大会「バラエティ・アート・フェスタさが2012」のプレイベントを兼ね、福祉や行政の関係者ら約200人が参加した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/f7/711b942e1e708de07d1e4eb801c61f0c.jpg)
地域福祉や職業教育の在り方について議論したフォーラム=佐賀市の県駅北館ホール
佐賀新聞-2012年11月10日更新
うれしの特別支援学校の村山孝校長は、職業体験などを通して資質を高める「キャリア教育」を重視した取り組みを紹介。「地元の温泉施設の協力で清掃やベッドメークの実習を通し、専門技能を身につけている」と報告した。
元東京都教育庁就業コンサルタントの増田秀曉(ひであき)さんは、木工や紙工など就労に結びつきにくい作業学習をしている学校が少なくないことを問題視。「都立の特別支援学校では飲食業や清掃業の大手企業に学校に入って指導してもらい、どうすれば就労できて給料をもらえるか、学校現場に攻めの姿勢が生まれている」と述べ、外部の専門家や地域社会を巻き込んだ職業教育の重要性を指摘した。
フォーラムは、23日に開幕する全国障害者芸術・文化祭さが大会「バラエティ・アート・フェスタさが2012」のプレイベントを兼ね、福祉や行政の関係者ら約200人が参加した。
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地域福祉や職業教育の在り方について議論したフォーラム=佐賀市の県駅北館ホール
佐賀新聞-2012年11月10日更新