僕オマリー、よろしくね-。盲導犬の役割を学ぶ授業が15日、三浦市立三崎小学校(同市三崎)で行われ、昨秋から市内で活動する盲導犬「オマリー」(雄、3歳)が子どもたちと交流した。
同小では7年前から、近くに住む中途視覚障害者の抱井康夫さん(63)が盲導犬を連れて4年生に授業を行っている。昨年までは、市内初の盲導犬「キャニー」とともに教壇に立ってきたが、高齢により引退。昨秋から抱井さんのパートナーとして活躍するオマリーが初登場した。
子どもたちは、抱井さんにおとなしく寄り添うオマリーに興味津々の様子で、「どうやって気持ちを伝えているんですか」「オマリーはほえないのですか」と質問。外出時など、抱井さんの生活を支えていることを学んだ。男子児童(10)は「盲導犬を連れて困っている様子の人を見たら、今度から声を掛けたい」と話した。
今年は民間施設が盲導犬の同伴を断ることを禁じた身体障害者補助犬法が施行されて10年となる。抱井さんは「飲食店への入店を断られることがまだたまにある。盲導犬への理解が広まってほしい」と話した。
カナロコ(神奈川新聞)-2012年11月16日