県は7日までに、地域の身近な高齢者施設への障害児・者受け入れを促進するため、障害者自立支援法に基づく受け入れ対象施設にグループホーム(指定認知症対応型共同生活介護事業所)を追加することなどを求める構造改革特区提案を内閣府に提出した。高齢者施設を活用した保育ママ事業の展開を目指し人員配置など各種基準の緩和も盛り込んだ。
提案名は「ふじのくに型福祉サービスの推進」。障害者の受け入れ促進で3案、子育て支援サービス提供促進と待機児童解消で5案を求めた。政府は来年3月に対応を決める見込み。認められれば、課題となっている障害者の受け入れ施設の確保と待機児童の解消に向け、高齢者施設の有効活用が進む。
高齢者施設での障害者受け入れは今年4月1日現在、県内に101カ所ある指定小規模多機能型居宅介護事業所での短期入所(ショートステイ)や通所介護(デイサービス)だけだが、提案では327カ所あるグループホームでも受け入れ可能とするよう求めた。
デイサービスセンターに併設する保育所が多い点にも着目した。従来は自宅で預かっている保育ママ事業の実施場所を拡大するため、児童福祉法などで規定される研修内容や人員配置要件の緩和を提案した。高齢者施設の活用で、介護福祉士などを含めた複数の職員による対応も可能になる。
健康福祉部の宮城島好史部長代理は「限られた予算の中、既存の施設を生かし喫緊の課題解決につなげる本県ならではの取り組み。満額回答に向け調整を進めたい」と話す。11月から市町と意見交換を始め、理解促進と課題整理を図るという。
ふじのくに型福祉サービス 高齢者や障害者、児童など年齢や障害の有無にかかわらず垣根なく提供する福祉施策。高齢者施設はショートステイやデイサービスなど多様な機能を有し、高齢化の加速に伴って整備が急速に充実してきた。障害者自立支援法に基づく指定基準の一部改正で、障害者が介護保険法上の小規模多機能型居宅介護事業所にショートステイすることなどが可能になり、県は2010年度から普及を本格的に進めている。
静岡新聞社-(2012/11/ 8 08:24)
提案名は「ふじのくに型福祉サービスの推進」。障害者の受け入れ促進で3案、子育て支援サービス提供促進と待機児童解消で5案を求めた。政府は来年3月に対応を決める見込み。認められれば、課題となっている障害者の受け入れ施設の確保と待機児童の解消に向け、高齢者施設の有効活用が進む。
高齢者施設での障害者受け入れは今年4月1日現在、県内に101カ所ある指定小規模多機能型居宅介護事業所での短期入所(ショートステイ)や通所介護(デイサービス)だけだが、提案では327カ所あるグループホームでも受け入れ可能とするよう求めた。
デイサービスセンターに併設する保育所が多い点にも着目した。従来は自宅で預かっている保育ママ事業の実施場所を拡大するため、児童福祉法などで規定される研修内容や人員配置要件の緩和を提案した。高齢者施設の活用で、介護福祉士などを含めた複数の職員による対応も可能になる。
健康福祉部の宮城島好史部長代理は「限られた予算の中、既存の施設を生かし喫緊の課題解決につなげる本県ならではの取り組み。満額回答に向け調整を進めたい」と話す。11月から市町と意見交換を始め、理解促進と課題整理を図るという。
ふじのくに型福祉サービス 高齢者や障害者、児童など年齢や障害の有無にかかわらず垣根なく提供する福祉施策。高齢者施設はショートステイやデイサービスなど多様な機能を有し、高齢化の加速に伴って整備が急速に充実してきた。障害者自立支援法に基づく指定基準の一部改正で、障害者が介護保険法上の小規模多機能型居宅介護事業所にショートステイすることなどが可能になり、県は2010年度から普及を本格的に進めている。
静岡新聞社-(2012/11/ 8 08:24)