【千歳】視覚障害者から依頼があった図書などを点字に訳している「千歳市点訳赤十字奉仕団」(前佛(ぜんぶつ)マサ子委員長)が、本年度の厚生労働大臣表彰(ボランティア功労者)に選ばれた。37年にわたって活動を続け、点字地図なども作製した功績が評価された。
表彰はボランティア活動を10年以上続けた団体が対象で、本年度は全国で111団体が選ばれた。石狩管内での受賞は2009年以来3年ぶり。
点訳奉仕団は1975年、市内で法律の勉強をしていた視覚障害者から点訳の依頼を受けて活動を開始。最初の10年間は、判例雑誌などを中心に点訳していたが、徐々に一般図書や取扱説明書の依頼を受けるようになった。現在は30~70代の20人が活動。昨年度は119タイトル、3万ページ以上の点訳図書を制作した。
創立20周年と30周年の際には、市内の商店街や主要大通りを掲載した点字地図を作製し、市内の視覚障害者に配った。SF小説や童話を点訳し、道内の盲学校に寄贈するなどの活動も行っている。
点訳は、以前のタイプライターからパソコンに変わり少し楽になったというが、奉仕団の前佛委員長は「間違ったものを作ると、視覚障害の人に間違った情報が伝わってしまうので、できる限りの範囲で調べて間違いをなくしている。片手間ではできません」と、苦労を語る。その上で「これからも研さんを重ねて、40年、50年と続くように頑張っていきたい」と、思いを新たにしている。
北海道新聞-(11/16 16:00)
表彰はボランティア活動を10年以上続けた団体が対象で、本年度は全国で111団体が選ばれた。石狩管内での受賞は2009年以来3年ぶり。
点訳奉仕団は1975年、市内で法律の勉強をしていた視覚障害者から点訳の依頼を受けて活動を開始。最初の10年間は、判例雑誌などを中心に点訳していたが、徐々に一般図書や取扱説明書の依頼を受けるようになった。現在は30~70代の20人が活動。昨年度は119タイトル、3万ページ以上の点訳図書を制作した。
創立20周年と30周年の際には、市内の商店街や主要大通りを掲載した点字地図を作製し、市内の視覚障害者に配った。SF小説や童話を点訳し、道内の盲学校に寄贈するなどの活動も行っている。
点訳は、以前のタイプライターからパソコンに変わり少し楽になったというが、奉仕団の前佛委員長は「間違ったものを作ると、視覚障害の人に間違った情報が伝わってしまうので、できる限りの範囲で調べて間違いをなくしている。片手間ではできません」と、苦労を語る。その上で「これからも研さんを重ねて、40年、50年と続くように頑張っていきたい」と、思いを新たにしている。
北海道新聞-(11/16 16:00)