ゴエモンのつぶやき

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筑波大、聴覚障害者の経済・健康格差の実態調査 女性で「配偶者なし」「喫煙」の割合が高いことを明らかに

2015年02月12日 00時56分50秒 | 障害者の自立

 筑波大学の田宮菜奈子教授・小林洋子大学院生らによる研究グループは、2007年の国民生活基礎調査を用いて、聴覚障害のある女性は「配偶者がいない」「喫煙している」「精神的健康状態が悪い」等の割合が高いことを明らかにした。

 一般的に、聴覚障害のある人は、経済格差や健康格差があると言われている。2016年には「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の施行が予定されているが、聴覚障害者の実態についてデータに基づく科学的な評価はできていない。

 今回の研究では、2007年に厚生労働省が実施した国民生活基礎調査を、先進的な統計学的方法を用いて解析した。その結果、聴覚障害を持っている人は、「精神的な健康状態が悪い」「喫煙している」の割合が高いことが分かった。さらに、性別に分けて分析したところ、聴覚障害者の女性は「配偶者がいない」「喫煙している」の割合が有意に高いことが明らかになった。

 研究グループは今回の結果を踏まえて、聴覚障害のある女性への支援や支援制度構築の展開が望まれるとしている。

 なお、この内容は2月5日に「PLOS ONE」に掲載された。  財経新聞


障害者を暴行・監禁、福祉施設院長を逮捕 /全羅南道

2015年02月12日 00時52分47秒 | 障害者の自立

 韓国南西部・全羅南道の木浦警察署は10日、障害者を常習的に暴行・監禁したり、補助金や障害者手当を詐取したりしたとして、暴力や業務上横領などの容疑で障害者福祉施設の院長(62)=牧師=を逮捕したと発表した。

  同院長は、自身が運営する全羅南道新安郡の障害者福祉施設で2012年12月から昨年7月にかけ、言うことを聞かなかったという理由で10歳の少年ら知的障害者12人を常習的に殴ったり、足首に鎖を付けて犬小屋などに監禁したりした疑いが持たれている。

  また、13年8月から昨年11月にかけ、同施設で5人が勤務したとする書類を偽造し、補助金1700万ウォン(約190万円)余りと障害者手当3100万ウォン(約340万円)余りを詐取したとされる。

  警察の関係者は「これからも社会的弱者に対する人権侵害を継続的に取り締まり、厳正に司法処分する」と話している。

  一方、国家人権委員会は昨年11月、新安郡の荏子島の障害者施設で障害者が常習的に暴力を振るわれ、犬小屋に監禁されたり鎖で縛られたりしていたことを突き止め、同施設の閉鎖を勧告した。

 NEWSIS/朝鮮日報日本語版     2015/02/11 


「ボッチャ」競技人口増…東京パラリンピックへ

2015年02月12日 00時47分43秒 | 障害者の自立

 2020年のパラリンピック東京大会に向け、カーリングに似た競技「ボッチャ」が注目されている。

 福岡市では昨年、日本代表の養成を目標とするクラブが結成され、8日には東京大会を目指す選手たちの競技大会も開催された。参加者数は右肩上がりで、関係者は「障害の重さにかかわらず白熱した勝負になるのが魅力。すそ野を広げ、競技人口を増やしたい」と意気込んでいる。

 8日、福岡市南区の市立障がい者スポーツセンター体育館で、福岡県で初となる国際公式ルールに基づく競技大会「第1回福岡ボッチャフェスタ」が開催された。同市をはじめ、北九州市や山口県、大分県から計22人の車いすの選手が出場し、真剣な表情で赤と青のボールの行方を見つめ、歓声を上げていた。

 日本ボッチャ協会によると、特別支援学校の授業や障害者支援施設のスポーツ教室などでも取り入れられ、選手や介助者らの登録数は計約460人。東京大会の開催決定後、競技に関する問い合わせや指導者講習会への応募などが急増しているという。

 8日の競技大会には、福岡市身体障害者福祉協会が母体となって昨年8月に結成した「博多ボッチャクラブ」から11人が出場した。東京大会を目指し、14人のメンバーが月2回の練習に励んでいる。福岡県須恵町の福祉器具販売会社社長で、手足に重い障害がある石松健児さん(34)は「自分より障害が重くても強い選手がいる。もっと練習して上手になりたい」と語る。

 福岡市で毎年開かれているレクリエーション大会も参加者が急増。今年は11日に同センターで開催される予定で、参加申し込みは5年前の約2倍の194人に上っている。

 九州・山口では、障害者スポーツの普及に取り組んできた大分県別府市の社会福祉法人「太陽の家」が早くから取り入れ、日本代表選手を輩出。山口県や宮崎県などでも県ボッチャ協会が設立され、普及に力を入れている。

 福岡市身体障害者福祉協会の中原義隆会長は「障害の重い人たちにとって、勝負の楽しさを味わえる、かけがえのない競技。もっと盛り上げていきたい」と話している。

 【ボッチャ】 重度の脳性まひや四肢の機能障害を持つ人のために欧州で考案された。赤色と青色のボールを投げるなどし、白い目標球(ジャックボール)にどれだけ近づけたかを競う。障害の重い人は滑り台に似た補助具を使い、介助者に指示しながら投球する。1992年のパラリンピック・バルセロナ大会から正式種目になった。

2015年02月10日     読売新聞



利用者と古里に 富岡から群馬・高崎に避難の社会福祉法人「友愛会」

2015年02月12日 00時40分11秒 | 障害者の自立

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から11日で3年11カ月。原発事故で富岡町から群馬県高崎市に避難している社会福祉法人「友愛会」は来年3月、広野町で施設運営を再開する。障害者支援施設「光洋愛成園」や知的障害者通所授産施設「ワークセンターさくら」など7施設を新築し、入所、通所者約70人と、職員、職員の家族約120人が県内に戻る予定だ。双葉郡での障害者福祉施設再開は震災後、初めて。関係者は帰還の日を心待ちにしている。 
 震災と原発事故で、施設利用者は群馬県高崎市の国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」に集団避難した。利用していた約100人のうち、家族らと避難した人を除く20代から70代の男女約70人が「のぞみの園」で生活を共にしている。 
 「早く古里へ戻ろう」を合言葉に帰還を目指してきたが、富岡町への帰還は当分見込めないため、広野町での再建を決めた。職員にとって土地を探すのは初めての経験で、高崎市と広野町を片道3時間かけ、何度も足を運んだという。県や同町などの支援を受け、ようやく候補地が決まった。総事業費は二十数億円で、国、県の補助金と東電の賠償金、借入金で対応する。 
 林久美子理事長(79)は「避難の長期化は利用者にも職員にも負担になっている。一日も早く戻ることが大事で、広野は富岡、高崎に次ぐ新しい古里となる」と話す。 
 震災前は、こんにゃくやみその加工品、のりのつくだ煮などを生産していた。平成17年には郵便局とタイアップしてゆうパック「手造りこんにゃく」を販売した。みその加工品やのりのつくだ煮は、県が中国・上海で開いた福島の食材フェアの販売商品に採用された。 
 桜のトンネルで有名な町の「夜の森公園」の桜を活用してシルクなどに色付けする「桜染め」は18年に物産プラザふくしまの「ふくしま特産品コンクール」工芸・雑貨部門で大賞に輝き、新たな町のブランドとして定着した。 
 避難後は設備がないため、全ての生産を中断した。内職などをしていたが、「古里に帰った時にまたできるように」と24年、会津からみそを取り寄せ、加工品生産を再開した。「群馬にも『富岡』がある」と、世界遺産「富岡製糸場」内の桜を利用し、「桜染め」も復活させた。 
 群馬県オリジナルのシルクを使い、富岡製糸場の桜で染めたスカーフが来月から同製糸場内の売店で販売されることが決まった。林理事長は「広野に戻ったら、こんにゃくの生産も再スタートさせ、利用者の自立支援をさらに促進したい」と思い描く。 

■12日起工式
 光洋愛成園などの新築工事の起工式は12日、広野町下北迫の現地で行われる。来年3月にグループホーム5棟を含む7棟が完成する予定。新たに職員を募集する計画もある。 
 広野町の遠藤智町長は「社会福祉分野で新たな再生につながり町にとっても大きな喜び。今後の双葉地方復興の弾みになる」と期待している。

富岡製糸場の桜で染めたスカーフを手に再開を心待ちにする林理事長

( 2015/02/11 )   福島民報