パラリンピックの正式種目「ブラインドサッカー」を視覚障害者と共に楽しむ体験授業が25日、町田市立小山小学校(同市小山町、篠田康昌校長)で開かれた。4年生の119人が日本代表の強化指定選手、寺西一さん(24)とボールを蹴り合って親睦を深めた。
ブラインドサッカーは、音で場所が分かるように中に金属を入れた特殊なボールを使う。多摩地域では昨年11月、青梅市の小学校で同様の交流を実施した。同月の世界選手権で日本代表が過去最高の6位に入るなど、2016年のパラリンピック初出場に向けて機運は高まっている。
アイマスクをつけた児童はボールにうまく近づけず大騒ぎ。寺西さんらの指導の下、サポート役の児童が「右に進んで」「2歩左」と懸命に声を掛けた。
全盲の寺西さんは「僕はサッカーが好きでやっているだけ。こうして一緒に体を動かし、『(障害者も)そんなに変わらないな』と感じてもらえたらうれしい」と話していた。
〔多摩版〕 毎日新聞 2015年02月27日