ゴエモンのつぶやき

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日本語アナウンスをアプリで多言語文字情報に、ヤマハが京都で実証

2016年06月01日 01時40分55秒 | 障害者の自立

 ヤマハは2016年6月1日、京都府、京都市、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と共に、同社が開発した「音のユニバーサルデザイン」化支援システム「おもてなしガイド」を活用した官民連携による実証実験「京都Sound UDプロジェクト」を開始する。実証の期間は2017年3月31日までを予定している。

 おもてなしガイドとは、駅や商業施設、観光施設など流れるアナウンスの内容が文字になってスマートフォンなどの画面に表示されるシステムだ。利用者は、専用のアプリケーションソフトをダウンロードして、このサービスを利用する(iOS 7.0 以降に対応)。日本語、英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語、タイ語、フランス語、スペイン語の8言語に対応し、これまで日本語による音声アナウンスなどの内容が理解できなかった外国人観光客、耳が聴こえづらい高齢者や聴覚障害者に、アナウンスの情報を文字情報で提供することが可能になる。

 システムを導入している施設でアナウンスが流れたときにボタンを押すと、アナウンス内容が文字で表示される。アナウンスと同時に人間の耳には聞こえないトリガーと呼ぶ情報を流し、それをスマホのマイクが拾い、対応する情報を画面に表示する。表示できるのは事前にアプリ内に格納された定型情報のみだが、音声をすべて聞き取れなくてもトリガー情報さえキャッチできれば情報を表示できるという利点がある。インターネット通信を必要としないため、機内モードや電波の届かない場所でも使える。これまで交通機関や商業施設などで実証実験を重ねてきたが、ヤマハによると自治体と連携しての「おもてなしガイド」の実証は初めて。

 今回の実証は、京都の交通機関やショッピング施設、観光施設などで広くおもてなしガイドを導入。導入エリアで流れる日本語のアナウンスの文字情報を、デジタルサイネージや利用者のスマートフォンにほぼ同時に多言語の文字として表示するという内容だ。実証には、上記4者に加え、京都の9つの交通機関や6つのショッピング施設や商業関係団体、旅行会社と4つの観光施設が参画するほか、協働メーカーとして音響、通信、システムなどを手がける7社が名を連ねる。

「京都Sound UDプロジェクト」のイメージ(資料:ヤマハ)

2016.5.31  nikkei BPnet


68歳でパラ五輪 卓球・別所さん、日本最高齢記録挑む

2016年06月01日 01時28分50秒 | 障害者の自立

 9月7日に開幕するリオデジャネイロ・パラリンピックまで30日であと100日。卓球日本代表に内定している兵庫県明石市の別所キミエさん(68)は、出場すれば日本選手の最高齢記録を更新する。現役を続ける姿は多くの同世代の共感を得ている。

「アカン! 悔しい」

 県立障害者スポーツ交流館に大きな声が響く。別所さんはほぼ毎日、午前9時から午後6時までを練習に費やす。苦手なサイドのコースに球を打ち込んでもらって返球を繰り返したり、球出しマシンを相手に2時間打ち続けたりする。

 骨盤の一部にがんが見つかり、車いす生活になったのは1991年。リハビリで始めたのが卓球だった。その4年前には夫を亡くしていた。熱中している間は再発の恐怖や夫を失った悲しみから解放された。練習に打ち込んだ。2004年、56歳でパラリンピックに初出場した。

 いまや全国大会で10連覇し、リオは4度目の出場だ。20年の東京パラリンピックの開催が決まり、障害者スポーツへのまなざしが変わったと感じる。最近は同世代から声をかけられることが増えた。講演依頼は急増。昨年は12回、壇上に登った。

 今年4月には50~70代を対象にしたイベント「第1回健康卓球」に招かれた。主催した「卓球で日本を元気にする会」の賛同人で、落語家三遊亭小遊三さん(69)は座って卓球を体験。「右手にラケットを持ち左手で車いすを操作するのはすごい技術。相当の努力があると思った。一生懸命な姿は五輪もパラリンピックも関係ない」と言う。

 別所さんは競技を続けるなか、障害者と健常者の違いは相対的なものと考えるようになった。車いすでも競技を続ける自分に対し、ひざや腰の痛みで体を動かすのがつらいと相談してくる健常者たちがいる。「選手を続けるのは、ほんまはきつい。体も痛い。でも、まだまだ強くなれるはず。そうやって目標を立てるのが好きやねん」。北京、ロンドンと直近の2大会は5位。上回るのが目標だ。

写真・図版

68歳でパラリンピックに挑む別所キミエさん

2016年5月30日  朝日新聞


スポーツに高潔を求めて(6)組織は公明正大でありたい

2016年06月01日 01時15分32秒 | 障害者の自立

 東京・溜池。国の中枢機関にほど近い日本財団ビルに日本財団パラリンピックサポートセンターが開所して、もう半年過ぎた。

 通称「パラサポセンター」を国内外からの競技団体や支援企業関係者、研究者、メディアなどが毎日、訪れている。認知度が高まり、訪問者は目だって増えた。

 彼らはこぞって、間仕切りのないスペースを称賛する。柱に個々の団体の名札は掲げているが、壁はない。重要な話は扉のある会議室を使うものの、となりの団体が何をしているか、手に取るようにわかる。

 事務局のありように賛同する人も少なくない。「共通のサポート方式は極めて画期的な試みだ」と。

 事務局のサポートチームは入所25競技団体の便宜を図る。契約など法的な事務処理、経理業務、海外との交渉や膨大な資料の翻訳、そして通訳業務など…規模の小さい障害者スポーツ団体では人手が足りずに先送りされてきた問題、苦手にしていた課題に対処する。

 「煩雑な事務処理に煩わされず、例えば、競技団体が競技の普及に専念できるよう環境を整えている」

 パラサポセンター常務理事の小澤直は競技団体やスポーツ支援のありようを模索してきた。“共通事務局”は副産物ももたらした。

 組織、団体のコンプライアンス効果である。事務局で一括処理することで公明正大さが担保される。

 小さな組織では1人の人間に権力が集中しやすい。その人物が高い見識を有していれば、問題はまず起こらない。しかし、時として暴走が表面化する。

 4月、日本ラクロス協会前専務理事の起こした強化費など約1千万円の横領事件がそれであった。発足当時から協会に貢献、やがて権力が集中するなかで意識がまひしていったのだろう。

 特別な話ではない。過去に事例もある。だれもが決して、高潔ではありえないことがひどく悲しい。

 「岸記念体育会館の建て替え移転が検討されていると聞く。スポーツ界がパラサポセンターのような、事務処理を集中させた事務センター方式の導入を考えてもいいのではないか」

 早稲田大学准教授の松本泰介は弁護士、スポーツ法に精通する。一連の不祥事に「改めて組織のあり方を問うべきだ」と指摘した。

 組織は公明正大が前提である。パラサポセンターを一例として、よりチェック機能を働かせる仕組みを考えたい。

結局それが、組織を守るわけである。=敬称略

開放的な「パラサポセンター」。競技団体のコンプライアンスにも貢献=日本財団パラリンピックサポートセンター

開放的な「パラサポセンター」。競技団体のコンプライアンスにも貢献=日本財団パラリンピックサポートセンター

2016.5.31   産経ニュース


高原の梅 青々丸々 飯塚市、収穫、一般に無料開放

2016年06月01日 01時09分04秒 | 障害者の自立

 飯塚市の山あいにある「八木山高原花木園」で約1500本の梅が丸々とした実をつけ=写真、収穫時期を迎えた。一般に開放しており、無料で梅ちぎりを楽しめる。

 30日は、市内外の三つの障害者福祉施設から約30人が来園。直径4~5センチにふくらんだ実を探し、棒でつついて落としたり、低い枝についた実をちぎったりしていた。各施設で梅のジャムやシロップに加工して味わうという。

 園を管理する市によると、植えられているのは実が大きくなる豊後梅。梅酒にも向いているという。園への立ち入りは自由。市商工観光課観光係=0948(22)5500。

=2016/05/31付 西日本新聞朝刊=


来月4日からリハーサル大会 本県選手 活躍誓う

2016年06月01日 01時02分33秒 | 障害者の自立

 10月に本県で開幕する第16回全国障害者スポーツ大会「希望郷いわて大会」のリハーサル大会が6月4日から県内6市町で開催されるのを前に、県実行委員会は30日、大会概要を発表した。いわて大会でも活躍が期待され、リハーサル大会に車椅子で陸上へ出場する柴田真聖選手(19)=奥州市出身、盛岡商高職員=らが会見し、意気込みを語った。

 リハーサル大会は全国大会に向け競技運営や審判技術の向上を図るとともに、障害者スポーツに対する県民の理解と関心を高めるのが狙いで、選手選考会を兼ねて開催する。個人、団体合わせて13競技に北海道、東北から選手約2000人、本県からは個人団体合わせて約1400人が出場を予定している。

 県障がい者スポーツ大会を兼ねて行われる個人競技は来月4日、北上市の北上総合運動公園陸上競技場をはじめ雫石や盛岡、奥州の4市町で、陸上や水泳、アーチェリー、卓球、フライングディスクなどの6競技が開催される。

 団体競技は一部で北海道・東北ブロック予選を兼ね、来月5、11、12日に花巻や一関など3市で、車椅子バスケットボールやソフトボール、バレーボールなど7競技が行われる。個人は約1340人、団体は約660人が出場予定。

 このほか、本番を想定し情報ボランティアや運営ボランティアなど約880人が参加し、運営補助や選手のサポートを行う。

 いわて大会の強化選手にも指定されている柴田選手は「自分の今出せる力を発揮して、いわて大会に向けて調整していきたい」と気持ちを引き締めた。同じく強化指定を受けているアーチェリー(コンパウンド)の武田さち恵選手(22)=矢巾町、岩手医大職員=は「日ごろの練習の成果を出していわて大会につなげたい」と意欲を新たにした。

 県国体・障がい者スポーツ大会局障がい者スポーツ大会課の工藤啓一郎総括課長は「選手がスムーズに競技に取り組めるように大会や競技運営の方法をしっかりと確認し本番につなげたい」と述べた。

いわて大会のリハーサル大会に向け意気込みを語る柴田選手(左)と武田選手

 (5/31)  岩手日日新聞