藤田保健衛生大学病院(豊明市)は、患者などの来院者が同伴する補助犬の受け入れ方法を学ぼうと、日本介助犬協会常務理事で医師の高柳友子さんを迎え、講演会を開いた。
補助犬は盲導犬、介助犬、聴導犬の総称。同病院では、身体障害者補助犬法と昨年施行された障害者差別解消法を踏まえ、補助犬同伴の来院者を積極的に受け入れる態勢づくりを進めている。
高柳さんによると、公共交通機関や商業施設に加え、病院などの医療機関も例外なく補助犬同伴が認められているが、依然として同伴を拒否される例があるという。高柳さんは「衛生管理や行動訓練が徹底されており、理解が深まれば受け入れの不安は解消する。情報を周知してほしい」と呼び掛けた。講演では介助犬による実演もあった。
企画した同病院の佐々木ひと美准教授は「誰もが不安なく通える病院でありたい。対応を学び、訓練を重ねたい」と話した。