富山市民生・児童委員協議会の研修会は28日、同市の県広域消防防災センターで開かれた。障害者を支援する「自立生活支援センター富山」は、4月に初めて取り組んだ水害想定の避難訓練について紹介した。
支援センター富山の近くにはいたち川が流れており、市の洪水ハザードマップでは氾濫した際の浸水想定深さが1~2メートルとなっている。こうした状況から避難には町との協力が不可欠であることから訓練を実施した。
22人が参加した訓練では障害者を運ぶ際、故障の恐れがあるため電動車いすを使えないことや障害者の避難誘導が無いなどの課題が見つかった。
今月の台風19号など全国的に水害が相次いでおり、平井誠一理事長は「障害者の避難についてもっと地域全体で考えていくことが必要だ」と強調した。
避難訓練で見つかった課題について紹介する平井理事長=富山市の県広域消防防災センター
47NEWS 10/30 WED