自粛と頑張りと徒労感
コロナ禍での取り組みに

( 冬の樹の実と防災広報マイク 1/19 )
昨年の2月上旬に 横浜港において
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で 新型コロナウイルスが確認されてからもうすぐ一年になる
昨年4月には 安倍総理(当時)から
緊急事態宣言が発出され
日本全土が自粛の嵐に見舞われ
まるで国中が凍りついたようだった
だが 諸機関や各企業、国民が
ほぼ一丸となって努力した賜物でか
その後 かなり沈静化していった
当時 多くの国民は
未知との遭遇に恐れ慄き
ことの推移を見守るばかりだった
しかし 夏も過ぎ
秋を迎える頃には
さすがに自粛疲れが出てきたか
ウイルスの正体や特徴も
少しずつ解明されてきて
老いも若きも少しずつ気が緩んできて
その上 経済も回さねばと
GO TO キャンペーンも始まり
地域を越えた往来が増えてきた
その矢先 冬を迎え
インフルエンザウイルスが好む
寒気が訪れ 湿気も低下して
夜の飲食店などでの感染者や
そのクラスターが増えていった
その結果 12月も半ばごろに
政府などは慌てて火消しに回ったが
何しろ肝心の相手は
眼に見えないし 忍者のように
人体に侵入して 体中に潜り込み
気がついた時は 辺りの人に
仲間のウイルスを撒き散らすという
とんでもないことをしでかすので
まるでモグラ叩きのように
専門家や関係者は振り回されて
決定的な抑制策もまだ見当たらず
ヘトヘト状態に陥っていると思う
その様子を見て 私ら国民も
今までの自粛への取り組みを
振り返って
あの努力は何だったんだろう
という徒労感に
捉われだしたのではと推測する
とりわけ若い人や子どもたちは
エネルギーの捌け口も閉ざされ
抑え込まれた鬱屈を
どのようにして解消させるのか
その術も見つけられないのではないか
しかも 最近の医師会や
政府、いわゆる首長の話では
飲食店や若者が
多く感染を広げていると言い出した
活動範囲が広く他者との接触が多い
飲食店や若者たちは
どうしてもウイルスを貰い
ウイルスを運んでしまう傾向は
否めないだろう
ただ 彼らは 他者と違って
把握しやすいのも
特定され目立ちやすい要因に
なっていると思う
エネルギーに溢れ活動的で他者と繋ぎ
視野や社会経験を広めようとする
成長時期に 自粛はしんどいだろう
自分の青少年時代を
振り返ってみたら理解できるはずだ
しかも 近年は
奨学金という多額の教育ローンを抱え
その返済のために
バイトを目一杯してきたが
コロナ禍にあっては
それもままならないときている
正に 学生たちは
八方塞がりの状態である
そんな状況の中で 一年近くも
低収入で 自粛ばかりが求められ
仕事も現金給付も途絶えた今
オンライン授業(リモート授業や
オンデマンド授業)の費用もかかり
特に新入生は 友達も作りにくく
教授や講師とも親しくなりにくいので
不安感や不満足感などを
日々募らせてきたことだろう
街や店に繰り出す人を
ピンポイントで責め立てても
ことの本質を見極めないと
人出の軽減や感染の軽減は
難しいのではないか
まず若い人たちの立場や思いに
しっかり寄り添い
物心両面の支援の手を差し伸べ
それから信頼関係が醸成された後に
心からの協力共同の呼びかけを
おこなったら如何だろうか
また できたら
諮問委員会や 対策の議会などに
若者代表を多数招いて
彼らの多様な意見や考えを
聞く機会もぜひ設けてほしいと思う
ps 2021.1.6 草稿
現状では 多くの人が自分の組織内で
他の人たちの意見もあまり聞かずに
推測ばかりで判断して話をまとめ
足並みの揃わないことばかりに
専念しているように見受ける
横の繋がりも大事だけれど
縦のつながりもそれ以上に
大事にしないと この社会は
緩くてまとまりのないものになると思う
若者たちを甘くみてはいけない
若者たちを侮ってはいけない
彼らは彼らなりに 世の大人たちの
言動を黙って観察、批評している
若者の力をみくびってはいけない
将来や未来につながる術を
可能性を秘めている
若者の姿は かつての私の姿
若者の力は 将来の私らを
支える力ともなる
若者を蔑ろにしてはいけない
きっとそのツケは 後で
われらにふりかかってくるだろう
人はされたようにしかしないものだ
社会保障で不公平があったなら
その分は きっと将来に
精算されるのではないか
(私ら高齢者の未来は危うい?)
今こそ それらを是正する
ラストチャンス(最後の好機)ではないか