哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

妻の旅行 -池袋演芸場 四月上席-

2015-04-03 23:27:06 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
4月は“春の嵐”が吹きすさぶ中、池袋演芸場から…。

末廣亭で新真打披露興行やっている中、生きが良くて将来をになう若手が出るんでこっちへ…

昼夜入れ替えなしですから、昼席・玉の輔さん「雛鍔(ひなつば)」から雲助師匠「家見舞」ときて、三三師匠が「締め込み」

随所に“くすぐり”アドリブをまじえながら、でも大きく(誇張して)脱線することなく古典をこなします。

池袋はけっこう“自称落語通”のかたが多いですから、やはり古典を安定してじっくり聴かせるところはさすがです。

つづいて代演の小ゑん師匠が…またまた「ぐつぐつ」とおでんネタ(前回も確か“ぐつぐつ”だったんだよな…これって運命でしょうか?)

今日の“池演”は春休みとあって、普段来ない子供の姿も多く、「ぐつぐつ」はシュールですけどこんなおでん落語もおもしろいもんです。

昼席トリは円太郎師匠「火焔太鼓」

つづいて夜席は「たらちね」「道具屋」「居酒屋」「長短」と古典ものが続く中、はん治師匠が“ほんわか”味のあるしゃべりで「妻の旅行」を…。

桂三枝(現・文枝)師匠の新作落語です。(演目はあとで調べました)

妻の愚痴が多いと嘆く夫と、夫の方が多いという妻の事情を息子が聞くという話。夫が妻がどんなに愚痴が多いかをとつとつと話していますが………(ジャンジャン)。

聴き終わって“な~るほど”と手を打ってしまった演目です。

夜席トリは花緑師匠「井戸の茶碗」

とっても良い話で好きな演目のひとつなんですが、もっとじっくりやればいいのに、ちょっと“脱線がすぎる”感じ。

「新作の気」がぬけきれていないのか、もっと古典のアレンジの仕方を“おちゃらけ”にしないほうがいいんじゃないでしょうかね。

次代をになう実力者のひとりなんですから、“ほどほどにね”って感じの「井戸の茶碗」でした。



池袋演芸場は演者と客席が近くてライブ感バツグンの寄席です。

演者の視線が直接来るからアクビもできないほどの真剣勝負の緊張感、演者からお客さんがいじられちゃいますものね、でもこれがこれがいいんです、池袋は。

今日も前から2列目のガブリ席で、通しで6時間ライブ感たっぷりの寄席を楽しみました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする