遠くから目立つ銀色の煙突が目印
石神井公園の駅を降りて、駅前の雑踏の中に銭湯があります。
破風造りの街中の銭湯 豊宏湯
建物のなかに挟まれ奥まったところに暖簾が見え隠れしています。創業は大正時代で戦後建て替えられて今の形に・・・
「昭和レトロ」の雰囲気漂う、「ちょっと銭湯行ってくらぁ・・・」なんて感じの路地裏の銭湯で夕刻迫る中の訪問でけっこう混んでいました。
暖簾をくぐってドアをあけると、番台におばあさんがちょこんと座っていて、高い天井の脱衣所が・・・さっそく入湯すると、正面に中島さんの雄大な富士山の浴室画が見られます。
外観・暖簾・煙突・番台・高い天井の脱衣所・富士山の浴室画・・・まさに街のシンボリックとしての銭湯の風景がここにはあります。
湯船はバイブラと併用の白湯とジェット座湯、水風呂のシンプルな構成。湯温も口コミだと熱湯が…なんてことだったのですが、実際は42度くらい(湯温計がありませんので経験から)と水風呂(17度くらい推定)と普通。(今日だけか?)
まわりに気を使いながら3つの湯船を交互に入ったり出たりを繰り返します。井戸水を薪で沸かしてあり、首まで浸かって時間たっぷりの入浴。
湯から出ても気持ちよいくらいにカラダがホカホカで湯冷めもなく、下界に出て夕暮れの心地よい風にあたりながらの帰路になりました。
「これぞ、銭湯」の雰囲気が残る豊宏湯さん、いいお湯でした。