哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

菅原伝授手習鑑 -国立劇場 文楽公演-

2023-09-08 23:31:31 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
「行かなくちゃ、行かなくちゃ・・・」と思っていた、国立劇場へ・・・台風直撃の日にガンバって行ってきました。

今年でいまの国立劇場が建て直し一旦閉館します。それでいま国立劇場では「初代国立劇場 さよなら特別公演」としてさまざまな公演がおこなわれており

そのなかで“ひさびさ”文楽・人形浄瑠璃を鑑賞することにしました。



初代国立劇場 さよなら特別公演「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅ てならいかがみ)」から三段目・四段目前半まで通し狂言

人形浄瑠璃として、文楽人形のしぐさ・表情からして、その想いや心情はある程度推測して観る者に伝わるのですが、やはり言葉はそれを解ろうとするとアタマが困惑してきます。(解説イヤホンや館内には字幕も出るのですが)

いままで何度か文楽を鑑賞していて、歌舞伎公演以上にむずかしい面があるのですが、ここは文楽の劇としての流れを(深く理解しようとせずに)鑑賞すればいいと、そんな心構えで始まり始まり・・・



まずは公演が始まる前に、公演プログラムからあらすじ・登場人物・相関図をアタマにいれておきます。狂言言葉がむずかしくとも話にはすんなりとは入れて・・・

壇上の文楽人形たちが「地団駄を踏んで苦虫をつぶしたり」「大根を切ったり、味噌をこねたり」「俵をもちあげて兄弟喧嘩したり」「感情こもっての切腹の場」があったり・・・と、

今回の「菅原伝授・・・」は登場人物もひとりひとり個性があって、随所に見どころもあり、話の筋もたいへんわかりやすく次から次へと変わる場面場面にどんどん吸い込まれてゆきました。

そして「あっ」と驚きのクライマックス、びっくらポンの大円団を迎えて終幕しました。

「うわぁぁぁぁぁ、おもしろいじゃん」 ひさびさの文楽公演、いやぁおもしろかったなぁ。

前から4列目で、舞台全体を見渡すにはつらかったんですが(理解するための館内向け字幕も見えずらくて)

文楽人形たちのしぐさや表情の変化、ちょっとした感情からのこまかな動きなんかじっくりと観賞する事ができて、これはこれは・・・と、大変興味深い鑑賞体験になりました。

まさしくこれぞ、伝承芸能ってやつですよね。

今の国立劇場での文楽公演は最後になりますが、新しい劇場での「文楽」におおいに興味も沸いて期待をして公演を待つことにしたい思いです。

「たまには、文楽でも見るかぁ…」もうこんな気分です。

それにしても、最後に・・・ねぇ、いやぁ、よかったぁ。(めでたし、めでたし)



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラフ深けぇ…-朝霞パブリック... | トップ | ペンギン街に出る -吉祥寺美... »

コメントを投稿