哲ノート

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慶安太平記 -日本講談協会四月定席-

2021-04-18 23:29:48 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
今月の講談定席は「自粛ムード」のなか、いつもの上野・広小路亭にて座席を半分にして(それで満席)おこなわれました。

開口一番は前座の紅希さんで「わんぱく竹千代(幼き日の家光と信綱)」この講釈を数回聴いていますが、だいぶ余裕ができてきたみたいで落ち着いて間が持てていました。

続いて前座の鯉花さん「寛永宮本武蔵伝 狼退治」扇子も飛ぶほどの熱演で、以前は“しゃべり倒す”くらいの一本調子でしたが、だいぶメリハリ効いた講釈で厚みも出てきていました。

毎月のように講談を聴きに来ていると、同じ講釈でも受け取り方にちょっとした進化がでるのが見えてきます。

  

「犬殿様 四代将軍万珍丸」「細川の茶碗屋敷(青井戸の茶碗)」「炎の女優 松井須磨子伝」「松山伊予守 無筆の出世」(松鯉先生)

中入り後「水戸黄門漫遊記 台ケ原仇討」「新釈アマテラス」(蘭先生美声で大熱唱!!)

そしてトリは先月に引き続いて阿久鯉先生で「慶安太平記 戸村丹三郎」

先月は慶安太平記二話目の「楠木不伝闇討ち」で悪党・悪女を演じたら阿久鯉先生しかいないでしょ・・・でしたが、今月は「戸村丹三郎」

今回もたたみかけて啖呵を切る花屋の喜助、押し殺したすごみで柳生宗矩を演じる、阿久鯉先生の技量でぐいぐいと講釈の世界に引き込まれました。

慶安太平記は全19話だそうですが、先月もそうでしたが一話一話切り取ってもしっかり魅力ある講釈になっていて、登場人物の生き様にはとても興味あるものになっています。

またまた別の機会でもいいので、ぜひこの講釈の続きを聴きたい衝動にかられました。


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