観・環・感

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ハードルが高い世界遺産登録

2007年03月15日 | 日記
写真は、眉山の中道にあるミニ四国八十八カ所霊場の一部
文化庁に対し、世界文化遺産候補として四国四県が共同で「四国八十八箇所霊場と遍路道」を提案した結果、継続審査となったのが約2ヶ月前。
ところで、世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)が発効したのは、1975年だが、日本の加盟は1992年9月で126番目。先進国としては最後である。
なぜこんなに遅れたのか、調べると下記の
Yahoo知恵袋にその理由のベストアンサーとして”第1に、日本には既に遺産を保護する国内法として文化財保護法があったので、新たに世界遺産として登録することの意義を当時は見出しにくかったこと、第2に、世界遺産条約の加盟国となった場合には世界遺産基金への分担金を拠出しなければならないこと、第3に、この遺産基金は危機にさらされている遺産の保護や事前調査に対する援助金に使われることになるけれども、日本のような経済大国は分担金を拠出しながらも支援金は全くもらえないこと”というのが選ばれていた。ほかに、
”原爆ドームの登録による、日米安保への影響への懸念など”と書かれたページもあった。
しかし、加盟の遅延により日本には世界遺産がない時期がずっと続いていたのであり、また、その影響で今でも登録数が非常に少ないことが、外国から日本への観光客が非常に少ない理由の一つかも知れない。
世界遺産をめざす日本遺産というページにこれまでに世界遺産候補として運動してきた所が載っているが、「四国八十八箇所霊場と遍路道」が候補になるのは、かなりハードルが高そうだ。
遍路道がゴミの不法投棄場所となっているところもあり、ボランティアの手によって撤去しているというニュースを最近見た。