観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
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雪の北陸旅行 山中温泉 鶴仙渓

2013年01月27日 | 旅・風景・グルメ
鶴仙渓(かくせんけい)は、大聖寺川の中流にあり、「こおろぎ橋」から「黒谷橋」に至るまでの、約1.3kmの区間を指す。砂岩の浸食
によって多くの奇岩が見られる景勝地で温泉街の東側を並行している。
1月14日の宿は、石川県加賀市山中温泉ホテル翠明本館。宿には3時頃着いたので、各自部屋で旅装を解いてからあらためて玄関前に集まり、
バスでこおろぎ橋の近くまで送ってもらった。


鶴仙渓入口


こおろぎ橋
元禄年間には橋が存在したとされるが、元禄2年に(1689年)に山中温泉で長逗留した松尾芭蕉の奥の細道や同行した河合曾良の日記には
登場していない。現在の橋は、1992年に当時の形や構造を殆ど変えず総檜造りで架け替えたもの。
橋の名前の由来は、落ちると危険な事から「行路危」が転じたという説と昆虫のコオロギからという二説が伝えられてきたが、最近では「清ら木」
から転じたとされている。
大正時代には竹久夢二が訪れ、見物客の視線を集めて川へと飛び込んだという逸話もある。


橋からの眺め


河畔にある芭蕉句碑
碑文には「かがり火に河鹿や波の下むせび」と刻まれているらしい。
この句は、こおろぎ橋よりさらに上流の高瀬で里人が漁火で魚を追う光景を見て読んだもの。
現代語に訳すると「河鹿(鰍)を捕る漁り火を恐れて、波の下で河鹿がむせび鳴いているようだ」