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今冬のウイルス感染に備えて

みなさんこんにちは。

今尚、猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-19)ですが、この先どうなるのか?と考えていらっしゃる方も多いことでしょう。

そこで今回は、日本感染症学会より8月1日に提言として発表された「今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて」から、一部抜粋したいと思います。

  1. 冬季にCOVID-19の大きな流行が起こることが予測されています。特にインフルエンザの流行と重なることにより、重大な事態になることが危惧されます。また、中国からブタ由来の新型インフルエンザの発生も報告されており、今後の動向に留意する必要があります。
  2. 2019-2020年シーズンのインフルエンザについては、例年に比して、2020年に入ってから患者数が大きく減少していることが、わが国から報告されています。これは、COVID-19対策としての飛沫感染対策、および手指衛生等の予防策が、インフルエンザについても有効であったことを示唆しますが、インフルエンザ患者の減少は世界的に見られ、SARS-CoV-2(COVID-19)の出現が、インフルエンザ流行に何らかの原因で、干渉したとの説も考えられています。
  3. 一方で、COVID-19とインフルエンザの合併も報告されるようになりました。これらの報告によると、インフルエンザとの混合感染は、COVID-19による入院患者の4.3-49.5%に認められています。
  4. 検査について(みなさんに知っておいていただきたいことです)、COVID-19患者の発生がみられる地域での流行期にはインフルエンザとCOVID-19の両方の患者に遭遇する可能性があります。臨床診断のみでインフルエンザとして治療を行う場合、COVID-19を見逃してしまう恐れがあります。そのため、原則として、COVID-19の流行がみられる場合には、インフルエンザが強く疑われる場合を除いて、可及的に両方の検査を行うことを推奨します。検体はなるべく同時に採取します。ただ、SARS-CoV-2(COVID-19)の検査の供給は限られていますので、流行状況により、先にインフルエンザの検査を行い、陽性であればインフルエンザの治療を行って経過を見ることも考えられます。
  5. 現在、SARS-CoV-2(COVID-19)の検査は唾液での検査を保険診療にて受けられるようになりました。しかし、インフルエンザの従来の検査方法である鼻咽頭ぬぐい液では、飛沫発生の可能性があり、今後は鼻かみ液の使用が普及するものと考えられます。

これらのことをみなさんにもよく知っていただき、冬に向けて引き続きウイルスに立ち向かっていきましょう。

では。

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