言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

第51回 野村狂言座

2010-10-01 | 能・芸能
番組

・『雁大名』
       大名:野村小三郎
       太郎冠者:野口隆行 雁屋:奥津健太郎
・『伊文字』
       女・使いの者:深田博治
       主:野村遼太 太郎冠者:野村万作

・語『定家』 野村万作

・素囃子 盤渉楽

・『博奕十王』
       博奕打:野村万之介
       閻魔大王:石田幸雄 前鬼:月崎晴夫 後鬼:竹山悠樹
       鉄杖鬼:高野和憲 鬼:野村遼太 中村 時田 岡

万作先生の語り。姿勢が良かったなー。背筋がピンとしててややうつむき加減の、頭の位置そして目線を下げ、口は動くけれど表情は変えず語って行く。日頃使用しない古文体の語りを自分の者として、あの御年になってもやれるというのはすごいことだと思う。それに演じてる間、揺らぎというのか、つまり挙動が静止してるのだ。武道の達人もいざという時の動きは止まって見える、でも敵は確実に倒しているのだそうだ。舞台正中に仏さまのように座っての語りでした。
万之介先生お元気で何より。橋懸りでの名乗りからして、何かしらホントに楽しんで狂言に親しむみたいな感じだった。閻魔大王はじめ地獄の鬼達が華麗・豪華な装束を纏ってるなか、亡者の白装束だけなのに、一番存在感があって楽しめました。
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