暑くもなく 寒くもない 9日の午後 国立能楽堂に行った
番組は
● 狂言 文相撲 シテ 山本東次郎
● 能 鸚鵡小町 シテ 観世喜正 ワキ 野口能弘
笛 松田弘之 小鼓 鵜澤洋太郎 大鼓 柿原弘和 太鼓 小寺真佐人
老女モノは 動きが少なくまた躍動的ではない 台詞も理解が難しく 一度見聞きしたした位では全然わからない これで100分位観続けるのはとても辛い
隣に座った観客は 謡本を見ながら鑑賞していたけれど かなりの人が謡本を読みながら観ていたようだ 当方はときどきウトウトした
あらすじは
年老いて 目も不自由になった小野小町に ある日帝の勅使が訪れる
帝は 優れた和歌を集めようと考え その昔歌人として活躍していた 小町を思いだし 今は零落した小町に 帝 自ら和歌を詠み 勅使に託し 返歌を望んだのだった
眼の不自由な小町へ 勅使が詠む帝の和歌
雲の上は ありし昔は 変わらねど 見し玉簾の 内やゆかしき
を聴き 小町は
雲の上は ありし昔は 変わらねど 見し玉簾の 内ぞゆかしき
つまり 御所の内を懐かしいと思いませんか という問いかけに 懐かしいと思いますと オウム返しに一字を変えて 返歌としたのだった
そして 勅使の請われるまま 小町は舞を舞い 勅使を見送るのだった