言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

横浜狂言堂

2009-06-14 | 能・芸能
狂言組

(お話)  高野和憲

「二千石」 シテ(主)    石田幸雄 
      アド(太郎冠者) 野村万之介

「蝸牛」  シテ(山伏)   高野和憲
      アド(主)    野村万之介
      アド(太郎冠者) 野村萬斎

高野先生のお話は、「太郎冠者」のことから始まった。役柄とか性格とか観客への受けのこととか。三郎冠者(三本柱)まであることを初めて知った。メモなど用意して、言いよどむことなくのガイドでした。
「じせんせき」と読むのだそうだ。名乗りのところでの表現は良かった。話の展開上、怒り心頭の思いを胸にしての名乗りなのだけど、なるほどあのように表現するのかと思った。万之介先生の枯れた感じの太郎冠者が良かった。15分の休憩の後の「蝸牛」。万之介・萬斎両先生は、肩の力を抜いてリラックスした感じの演技に比べ、高野先生は一人頑張っていたように感じた。山伏という役柄かもしれないけれど、一生懸命に観客にサービスしているという感じで面白かった。太郎冠者との連れ舞は、山伏の遊び心と太郎冠者のとぼけぶりがうまく溶け合ってとても面白かった。
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