「万作を観る会 野村万之介十三回忌追善」 11月17日 宝生能楽堂
番組
● 連吟 「鉢叩」 野村萬斎 三藤なつ葉 他
● 狂言 「木六駄」 野村万作 野村裕基 他
● 彦市ばなし 深田博治 高野和憲 野村萬斎
万之介師が亡くなられてから13年経ったんだという思いがする。
あの飄々としてふらっと舞台に現れるたび面白そうに感じた。
冒頭の「鉢叩」は踊念仏の一種らしい。萬斎師中心に9人の社中の狂言師が
供養を込めて連吟した。
万作師の演ずる「木六駄」。91歳を感じさせない切れのある舞台運び・・と
いうか歳を重ねた老爺が、雪の中を12匹の牛を引き連れる一人芝居、茶屋で
届け物の酒を茶屋の主人と一緒に飲んでしまったり、届け先の主に嘘を並べたてる
というような演技に、なにか溌剌としたものを感じた。姿勢が良い。
「彦市ばなし」は民話をベースにした狂言の・・昭和の新作とのこと。
深田師初演かもしれない。ストーリーを理解してるとより面白かったと思う。