アルピニスト山野井泰史の著書 「アルピニズムと死」を読んでいるとき このイベントがあることを知り 聴きに行った
花谷さんは初めて知った人なので どんな話をしてくれるのか楽しみだった
生い立ちから始まって 山に惹かれていったことを 写真を交え 4時間余り話してくれた
会場は広くはなく 20名の定員に対し満員だった ただSNS同時配信されてるので かなりの人が観てると思う
とにかく30歳になるまでには 地球規模的に 歩き 登り した人なのだ
死ぬような目に合ったことも再三で
ヒマラヤでは 落石がすごい音立てて降ってくるような山で
シェルパに 死ぬときは死ぬ それは 神様しかわからん ビビった奴に 石は当たる だからビビるな と言われ
遺書をノートに書き付けたが 本人は完璧に死ぬとは思わなかったそうだ
ヒマラヤで 強いシェルパと行動を共にし 自分の限界を知り 今は後進の指導とか山小屋の運営 登山道の整備などやっている
コロナ禍の時は 経営的には苦しかったが これまでの経営を見直す良い機会だった 登山者は減ったが なによりも 山がとても静かだった とのことだ
また 山を守ってゆく現場側から思うに 例えば
国立公園の維持管理を予算的に比較してみると アメリカは一人当たり年間1300円位なのに対し 日本は80円位しかない らしい
これまで 山に関係している人達の 自助努力で なんとか環境を維持してきたが それも限度があって
共助 つまり多くの人たちが 協力して 自然界を守ってゆく姿勢にしてゆかないと保てなくなる と警鐘を鳴らす
自然体で 穏やかに話すけれど 内に秘めたエネルギーは まだまだ すごいものを 感じた