言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
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その他勝手な思いを日記代わりに。

ヤルヴィのブルックナー

2012-06-03 | 映画 音楽
横浜芸術アクション事業 横浜みなとみらいホール 大ホール PM16~19時
横浜・フランクフルト パートナー都市提携記念
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 フランクフルト放送交響楽団
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
・プログラム
 『メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64』
 『ブルックナー:交響曲第8番ハ短調』

久しぶりにフル編成のオケを生で聴いた。何と言ってもブルックナーは良かった。メリハリの効かしたティンパニー、トロンボーン・トランペット・ホルンは喨々と鳴り渡り、ヴァイオリン・チェロ・コントラバストは繊細にそしてまたお腹に響くような音を響かせ、音の洪水と言う風だった。見事と言うほかないアンサンブル。フランクフルト放送交響楽団はレコードでしか聴いたことなかったけれど、やはり生はすごい。音の厚み・深さ・音色・音量。楽団員の誰もがすごい技量の持ち主なのだろう。チームワークがいいのだろう。とにかくアンサンブルは最高だった。  深山に滔々と流れる大河。岩を噛む激流。深い霧の中を音もなく流れる大河。あるところでは泉が湧き出で、あるところでは大海にそそぐがごとく、またあるところでは甲冑に身をかためた騎士たちが馬を走らせてるような、色彩に溢れ、まるで美術館にあるデカイ油絵を何枚も見せられたような、そんなようなことを連想させてくれるような演奏に感じた。指揮者のヤルヴィー。名前も初めてだったけれど、あれだけのオーケストラの実力を存分に生かし、ブルックナーを描き切ったというのは、すごい才能の持ち主だと思う。90分近い曲もアッと言う間だった。
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