横須賀うわまち病院心臓血管外科

お気軽にコメントいただければ、一般の方の質問にも心臓血管外科専門医が答えます。

左小開胸アプローチからの冠動脈バイパス術、何枝まで可能?

2021-01-21 22:44:30 | 虚血性心疾患
 左小開胸アプローチからの冠動脈バイパス術、MICS-CABGは左内胸動脈を左前下行枝に吻合する1枝バイパス=MID-CABを基本に、それ以外の血行再建を追加して行うことで正中切開よりもかなり低侵襲で早期の回復、少ない合併症が期待できます。
 通常、左第5肋間アプローチから心臓に到達しますが、この10cm以下の視野から左内胸動脈を採取し、上行大動脈に静脈グラフトを吻合することから始まります。抹消側吻合は、Tentacles Neoを使用することで心臓を脱転し、視野の確保、ポジショナーによる安定した吻合フィールドの確保さえできれば基本的に血行再建は何か所でも可能です。
 筆者は最大5枝までの血行再建を経験しています。前下行枝、対角枝、高側壁枝、鈍角枝、後側壁枝、房室枝、後下行枝のどれに対しても吻合可能です。
 低左心機能の症例ほど多くの吻合が必要ですが、低左心機能の症例は脱転して視野確保が難しくなることが多く、IABPや場合によってはPCPSなど人工心肺の補助が必要になります。それでも、確実、安全な吻合をするための努力、手間は惜しむべきではありません。
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ズームカンファレンス

2021-01-21 09:03:08 | 心臓病の治療
 毎週木曜日循環器内科、心臓血管外科で症例のカンファレンスをしていますが、今年に入り、ズームを使用したオンラインカンファレンスに変更しています。オンラインカンファレンスでは、一カ所に集まる必要が無いので、世界中どこにいてもカンファレンスに参加出来ます。一回目はアメリカ留学中のドクターにも参加頂きましたが、今回から同じ横須賀市で同じ地域医療振興協会の一員でもある横須賀市立市民病院の循環器内科の先生達、当院集中治療部の先生達、臨床工学部のスタッフも参加して頂いて、大人数でのカンファレンスとなりました。チャット機能も使用して、情報量も多く、多方向での濃縮したカンファレンスが可能となった印象があります。
 コンテンツを今後充実させて意義のあるカンファレンスとなるように、下準備しっかりしていきたいとおもいます。
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横須賀は個人タクシーの台数、全国2位

2021-01-21 08:59:44 | その他
 横須賀のタクシーは個人タクシーが多い印象です。高級車が多く乗り心地のいい個人タクシーですので、出来ればタクシーを乗るなら個人に、と思う人が多いと思いますが、その意味でも横須賀は住みやすい街と言えると思います。
 約700台ある横須賀市内にあるタクシーのうち、個人タクシーは約270台だそうで、この比率は京都に次いで全国2位だそうです。個人タクシーが多い理由として、ベトナム戦争当時に米軍からの需要増でタクシーを大幅に増やしていた時代があった影響だそうです。
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