横須賀総合医療センター心臓血管外科

お気軽にコメントいただければ、一般の方の質問にも心臓血管外科専門医が答えます。

フェラーリよりも振り向かれる注目の車

2021-02-20 06:18:54 | その他
 フェラーリやランボルギーニ、ポルシェなどスタイリッシュなスポーツカーは、最近の草食系男子には価値がわからないのかもしれませんが、高度成長期からバブル時代を経験した日本人なら誰でもあこがれる存在なはずです。大学生時代、同級生の女子に、「車は男のセックスシンボル」と言われたときにはドキッとしましたが、家庭教師先のお母さんから、男子は車を持っていないとモテないのよ、とも言われたことがあるし、やはり、特に男性にとってこうした車は人生にとって重要な存在であることには変わりありません。そうした高級車が街を走っていると必ず振り返らるし、おそらくそうした車を運転していると、その羨望の眼差しを心地よい感覚として走れるのではないでしょうか。

 そうした車の重要性が低下しているように見える今の時代だからこそ、かもしれませんが、最近、フェラーリよりも街を歩く人に注目され、しかも、注目した人を癒す車に気づきました。それは、双子用のベビーカーです。かならずおばちゃんとか外人とか、声までかけてくるし、振り返るだけでなく、わざわざ戻ってきてまで見に来ます。これ、フェラーリを乗るよりも価値のあることなのかもしれません。
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ビジョロクシャイリー弁

2021-02-20 05:45:37 | 心臓病の治療
 ビョーク=シレイ弁、ビョーク-シャイリー弁、ビョーク・シレー弁ともいうようです。アメリカのエンジニアドナルド・シャイリーとスウェーデンの心臓外科医バイキングビョークによって共同発明されたもので、最初は耐久性がよい素材を使用したものとして1971年に売り出されたようですが、ディスクを支持する支柱が折れる事故が続出し、折れた症例の2/3、数百例が死亡する事態となり、アメリカで大規模な医療訴訟が行われたそうです。すべての症例で事故が起こるわけではないので、再手術するリスクのほうが高いという意見もあり、全例リコールに応じたわけではないようそうです。心臓外科の歴史の中では有名な弁ですが、現在の心臓外科医で実際に見たことのある人は少ないのではないでしょうか。
 
https://en.wikipedia.org/wiki/Bj%C3%B6rk%E2%80%93Shiley_valve ウィキペディアには上記のアメリカの特許申請の際に提出されたイラストが掲載されており、詳しい解説があります。

 
検索するとなかなか画像は出てこなくて、https://ikakikai-hozon.org/collection/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E5%BF%83%E8%87%93%E5%BC%81 医科器械歴史資料間の模型しか出てきませんので、筆者が持っている実物はまさに貴重品といえるかもしれません。20年間心臓外科医をしていてこの一例しか見たことありません。実物は筆者が執刀した、再弁置換術の際に、患者さんからいただいたものです。患者さんのものですから、退院時に患者さんに差し上げたのですが、「ひととおりお親戚とかに見せて回ったので、先生ほしそうだからあげますっ!」って言われました。よっぽど欲しそうな顔をしていたんだと思います。


下町ロケットというドラマで、人工弁を開発する話では、このディスク傾斜弁から現在の形の二枚羽の人工弁に新しく開発するという話でした。また医龍というドラマでもこの人工弁を取り出すシーンがあったりしました(ちょうど自分がいただいた翌週にそのドラマで取り上げられて驚きました)。

現在、この人工弁をネットで検索すると、キャラ弁しか出てこないので笑ってしまいました。



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これからのオンライン学会に女優ライトは必須!!

2021-02-20 05:29:49 | 心臓病の治療
 今回の第51回日本心臓血管外科学会、オンライン開催になり、議論はZOOM上で行われるのを参加者が視聴する形で行われていますが、やはり画面写りを意識して参加している人はまだまだ少ないようです。やはり芸能人のように、常に画面意識をした対応というのはこれからの学会参加にも必要になってくるのではないでしょうか。すでにツイッターやフェイスブックなどのSNSでは、いかに「映え」るかを競っているのが日常で、それによってその人の内容まで評価されてしまう可能性があると思います。
 今回筆者も自宅からの参加で、専用の女優ライトはないのですが、急遽押し入れから蛍光灯のスタンドを引っ張り出してきて、即席の女優ライトとして利用しました。実は、外が明るいので逆光になり、顔が暗くなってしまうため、それを防ぐために持ってきたのですが、そこから少しでも顔が明るく映るように位置や向きなどを調整しましたが、いかがでしょうか。ほかの演者や座長よりは顔が赤みが出ているのは、これは女優ライト効果です。背景は白は悪くなかったのですが、衣装は白っぽいもののほうが、顔に光が反射して明るく見えるので、より「映え」るようでした。これからの学会もこうした視点も重要と思います。



やはりいつも手本となるのは、売れっ子イケメン心臓外科医の田畑先生です。背景も、衣装も白っぽいものを採用してほかの演者よりも明らかに引き立っていて一人だけ生気にみなぎっているようにも見えるので、さすが、と思います。


さっそく専用の女優ライトをネットで購入します。
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第51回日本心臓血管外科学会総会開催:今年は京都のはずが・・・

2021-02-20 05:19:37 | 心臓病の治療
 COVID-19が世界的に猛威を振るう中、医療の現場では大きな制約、影響を受けています。その中でも学会も例外ではなく、昨年から学会の中止、オンライン開催への変更などを強いられています。今回の心臓血管外科学会総会は本来は京都で開催予定でしたが、残念ながらオンライン開催への変更となりました。2年前の京都での胸部外科学会総会以来ですので、京都に行くのをとても楽しみにしていたのですが、自宅からのオンライン参加になりちょっと残念です。
 昨日から3日間、在宅出張という形で参加させていただきます。

 今回のセッションでは、ズームで演者が討論する形式で、一般の聴衆は質問をテキストで打ってそれを座長が代弁するような形式ですが、残念ながら早めに質問を打たないと座長に気づかれないままにその発表が終わってしまい、非常に数少ない質問や意見も無視されてしまう、という問題があると思います。筆者もいくつか質問をテキストで打って議論に参加しようとしましたが、半分くらいしか採用されませんでした。しかし、質問者の所属指名を座長が言ってくれるので、ちょっとしたアピールになるとも思いました。また質問に対する演者の回答があってもそれに対するコメントもテキストで返してそれをまた座長が伝える形なので、リアルタイムでの議論は難しいと思います。試みとしては悪意のあるコメントなどを座長が排除できるメリットはあると思いますが、やはり、よりリアルタイム性のあるチャット形式がいいのではないかと思います。
 オタクの映画やドラマみたいに、WWWWW、とか、きたきたきた~~~、とか、画面の前面に出てきて文字が泳いでいくような形式はどうなのかとも思いますが、リアルタイムでやり取りできるのであれば、より盛り上がって悪くないのかもしれません。
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