名古屋の白ウサギ・1964年生・

自称、宗教家・宗教家は、職業ではなく「生き方」です。
職業・会社員

無意味を極める

2012-12-23 | 宗教
山田龍真先生は想像を絶する数々の修行を重ねてこられたお方である

私が思うに、修行を極めた という意味において
役行者(えんのぎょうじゃ)や 空海
と肩を並べる程のお方だと感じる

龍真先生は
修行で悟りがひらけましたか ?

と質問されると意外なお答えをされる

「 修行でさとりなんかひらけないよ 」

何のために修行を続けるのですか?

と問われると

「 わからない 」

とお答えになる

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龍真先生いわく

来る日も来る日も深夜の山歩きを繰り返す 千日行 も、
ある意味 無意味 である
もし、期限がなく、
「できるだけ長く続けてみよう」
などという気持ちで始めたら、おそらく一ヶ月ももたなかったろう。
人生という修行でいえば、
しっかりした目標設定がだいじなのだ。
一度、期限や目標を決めたら、
どんなに苦しくても実行するのが修行である。
けれど苦しくなると、人の心には 

「 こんな事して何になるんだ 」

「 ムダじゃないか」

 というささやきが聞こえてくる。
この点でも修行と人生はまったく同じである。

          山田龍真著  われかく修行せり より抜粋
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龍真先生のお弟子さんに
千日行に挑んだ一人の優秀な弟子ががいた

そのお弟子さんは123日目にして

「 悟りをひらいた 」

と言って 修行を辞めてしまった
その弟子に対し、龍真先生、
喉まで出かかったがやめた言葉

「 悟りを口にするなら、立派に無意味をいきてみろ。
それもできないのに、どうして無意味に生き、
無意味に死んでいく人達が救えるんだ 」

その弟子は、その場で破門したとの事。

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私は、修験者になるつもりはない
出家するつもりもない
そんな根性は私にはない

でも、一般人として、実業家として

生涯、求道を続ける覚悟でいる

何のために 人に親切を施すか?・・・・・ 意味は無い

困っている人を助けて何の意味があるのか? ・・ 意味は無い

徳を積む事に何の意味があるのか? ・・・ 意味は無い

社会に貢献する事に何の意味があるのか? ・・・ 意味は無い

毎日、せっせと働く事に何の意味があるのか?・・・意味は無い

龍真先生に出会ってから
そう自分に言い聞かせるようになっていった

これは、私が勝手にそう思うだけであって
龍真先生が言われた事ではない
こういう考え方が果たして正しいかどうかは解らない

でも、こういう風に考えると
私が、今まで歯がゆく思っていた
多くの矛盾や、理不尽で不条理な事例が

「 それもアリかな・・・・ 」

と軽く受け流す事ができる

無意味 を生き
無意味 から逃げず
見意味 を業ずる とき
はじめて、その奥にある

有意義 が見えるのではないのだろうか

無意味を徹底的に極めたとき
私にも、何かが見えるような気がする

よくよく考えてみると、
私が今まで接して来た多くの人間のなかで
尊敬できるひとは

無意味な事を真剣に、ガムシャラになって
行う事の出来る人間であった

それは、能力などとは
はあまり関係ないように思える

神を信じる 信じない とも関係がない

明確な 方向性、や 目標設定 をもったうえで
そのあとは、何も考えず、一見無意味とも思えることを
ただガムシャラに 業じた者 は
その人に応じた分野や、世界で、必ず大成している

精進する者の頭上には
神 を意識していなくても

神の光が燦然と輝く

以前、このブログで紹介した私の古い知人
アンパンマン氏 (通称)
も 徹底的に無意味を業じた人間であった
彼は、
地位も、名誉も、金も、教養も、人脈も
何も無い 柄の悪い 砂山オヤジ の親切にたいして
極限の誠意を見せた

砂山オヤジが勧める
大皿に盛られた 恐ろしくマズイ 野菜炒め を
一人で、平らげた
それは
砂山オヤジを悲しませたくないという
アンパンマン氏の 思いやりであった

利害関係や 合理性から考えればこれは
無意味 なことに思える

相手が権力者であったり
何らかの利害が生じる関係であるというなら
無理をしてでも相手の気分を害しないように
することは誰しもある

砂山オヤジは そういった対象ではない
柄が悪く、金も権威も何も持っていない
何もないけれど、心の優しい 純粋なお方であった

そういった相手に対しても
アンパンマン氏は 「 無意味な事 」を 徹底的に行う
事の出来る男であった

無意味は必ずしも 無駄な事ではない
彼は、そういった一見ムダとも思える事を
どんな時にも、常にやり続けた人間である

あれから約25年の月日が流れた
今現在、 アンパンマン氏は 大成している
仕事面でも、金銭面でも、家庭面でも
成功者となっている

私は、私の世界で
徹底的に バカ になろうと思う
天才バカボン になり切ることが
わたしの使命 と感じる


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