
年金を繰り上げ受給して、
60歳から受給すると。
65歳からの受給と比較して、

繰り上げすると毎月の受給額が減る。
お金がなく、生活に困っているなら別だが、
特に困っていないなら、
繰り上げ受給は損だ・・・・・
大多数の人はそう思っている。
私も以前はそう考えていた。
今はそうは思っていない。

60歳に近付いてきたとき、
年金の制度を研究して、
検証してみた。
そして、私なりの結論に達した。



両者の「受け取り金額」の差を比較すると。


即ち、私が繰り上げ受給して、
60歳から年金を受け取った場合、
80歳以前に死亡したならば、
65歳から受給開始した者と比較すると、



80歳以上長生きした場合、
損得は逆転する。
80歳以降は、長生きすればするほど、
65歳から年金を受給開始た者の方が有利になる。

男性の平均寿命は 81歳
女性の平均寿命 87歳

損益分岐点と、男性の平均寿命は、ほぼ、
一致する。
この辺に、世界一優秀な日本の役人が考えた
巧妙なカラクリがある。



更に言えば・・・
80歳の損益分岐点は、
「受給した金を使ってしまった場合」の
シュミレーションである。
60歳以降も働き続け、
受給した金に手を付けず、
働いて得た収入を生活費に充てる。
受け取った年金を資産運用する。
この場合・・


85歳まで生きても、
繰り上げ受給の方が得したことになる。
受け取った年金をNISAで運用すれば、
金利に対して非課税となる。
年利5%の運用した場合の
複利計算をすれば、
断然有利であることが分かる。
高配当・安定株に投資した場合、
株価の値上がりで得る利益を合算すれば、
年10%以上も可能となる。
株式投資に抵抗があるなら、
利回りの良い投資信託に投資すれば、
年利6~7%の複利となる。

別の観点で観るなら・・・
資産運用をしなかったとしても、
80歳以上長生きした場合、
80歳からは、


時間も、お金も
「得したことになる」
このように考えたほうが理論的かつ、
同時に合理的である思う。
・・二宮金次郎先生は言った・・・
道徳なき経済は犯罪であり
経済なき道徳は寝言である