総合電機メーカーの東芝は、凄いことをやるねぇ。
長年、日本人の死因トップの「がん」。
そのがんの超早期発見に向けた技術の実用化を目指しているそうな。
1滴の血液があれば、わずか2時間で胃がん等の13種類のがんにかかっているかどうか。
「ステージ0」でも検知可能というから驚く!
東京都内のクリニックと協力して効果を検証する予定で、今年度内の事業化を目指すそうな。
東芝は、かつての経営危機で「虎の子」の医療機器事業を手放したという。
そしてそんな東芝は、6月10日には昨年の定時株主総会を巡り・・・。
外部弁護士が「公正に運営されたものとはいえない」とする調査報告書を公表。
ガバナンス(企業統治)不全が露呈したばかり。
経営の混迷が続く中、研究レベルで残っていた「医療のDNA」。
新規のビジネスとして開花するのか、期待されているらしい。
東芝が開発を進めているのは、こんな技術のようだ。
血液中のリボ核酸(RNA)の一種「マイクロRNA」から、がんの可能性を調べる技術。
マイクロRNAは、20個程度の塩基からなる短い1本鎖構造で、遺伝子の発現等に重要な働きをしている。
近年の研究で、がんなどの疾患にかかるとマイクロRNAの種類や量が血液中で変動する。
ということで東芝は、2014年から5年間、国立がんセンター等と共同研究を実施。
この結果、胃や肺、大腸、卵巣、乳がんなど計13種類のがんの患者と健常者。
それを99%の精度で識別することに成功した。
チップ(基板)と小型の検査装置も開発し、約2時間で判定できるという。
今年3月にはミッドタウンクリニック(東京)と連携。
1,000人を対象に検証作業を行う予定で、年度内に事業化したいとか。
1回2万円程度のサービスとして、人間ドックなどで提供することも想定だそうな。
凄い時代が到来したねぇ。