第2の失敗は、原発事故でゾンビ企業になり果てた東京電力。
そんな企業に事後処理を任せたことだ。
東京電力は、事実上の倒産企業ゆえに・・・。
あらゆる対策が、安物買いの銭失いばかりになってしまった。
凍土遮水壁という臨時工法を用いたために、当初は水がダダ漏れ。
老朽化が早く、頻繁に故障している
いずれ建て直さなければならなくなる。
汚染水を浄化処理するというALPS(多核種除去設備)。
これも、放射性物質をすべて取り除けるわけではない。
ストロンチウム等の処理は残り、2次処理が必要な状態だ。
しかも、きちんとした関連データは公表されていない。
問題になっているトリチウムの半減期は12年。
なので36年間で8分の1になるが、タンクを入れ替えるとすれば・・・。
使用済みの汚染タンクの処理費用にカネがかさむ。
要するに、ゾンビ企業の東京電力に汚染水の処理コスト。
それを負う能力はない。
だからこそ、海洋放出をせざるを得なくなったのが事の本質である。
近隣諸国の反発に批判の声が上がっているが、立場を変えてみたらいい。
中韓が、原発事故で発生の汚染水を海に垂れ流すとしたら・・・。
日本の世論も許さないだろう。
周辺国をモニターに参加させ、安心させることもできていない。
もはや日本は、環境に優しい精巧な製品をつくる・・・。
「工業先進国ニッポン」、その看板を下ろさざるを得ない。
環境汚染国、あるいは技術後進国として歴史に汚名を残すことになった。
これは、第2の経済敗戦だと言うほかない。
いやぁ〜、金子勝教授の指摘に唸っちゃったなぁ。
さてさて、口だけ番長の文雄は、どうするんでしょうかねぇ?