春夏秋冬コツコツ手織

日々黙々と、つくる手織りの帯は博多織
庭に元気をもらって、春夏秋冬コツコツ手織り

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初袋帯 イエメン

2018年11月27日 | 作品・新作


中東のアラビア半島南端部にあるイエメン。
その昔、Arabia Felix(幸福のアラビア)と呼ばれていた国です。

8月に完成した袋帯。
表と裏、それぞれ違うデザインで織っています。





柄は、イエメンの建築、装飾を参考に組み合わせたもので
表には、首都サヌアの旧市街の象徴ともいえる
白の漆喰で縁取られた窓を全面に。
色は、イエメンの国旗と伝統衣装から。





図案から半年、博多織で初袋帯。
普段使わない色を使って自由に作らせて頂いたので
最後まで楽しく進めることができました。


*イマジワンワールドKIMONOプロジェクト帯



博多織・・・手織りで半巾帯

2018年01月24日 | 作品・新作


縁起の良い「亀甲」「扇」「松」の柄を入れて織った半巾帯。
もとは、三つ折りにして締める男帯としてデザインしたものですけど
女性の帯として締めるのも良いかと
最初の一本を男帯として織って、他を二つ折りの半巾帯にしてみました。

帯の端、亀甲柄には、ワンポイントで亀。
締めてしまえば見えない亀でも、あると何となく嬉しい。

臙脂色と金茶の帯の方は、普通の長さで10尺ほど。
昨年織り上げた色違い、グリーンと金茶の方は
飾り帯も楽しめるよう11尺半と長めに織っています。

紬や小紋と、気軽に締めてもらいたい帯です。
おめでたい柄と亀の帯で楽しい一日を♪




八寸巾で織った帯を、二つ折りにして半巾にしたリバーシブル。
風合いは、手織りの八寸なごやより柔らかめです。



博多織帯 三つ折り男帯

2015年12月27日 | 作品・新作
三つ折り男帯「喜」

おめでたい柄「松」・「扇」・「亀甲」をデザインした三つ折り男帯。
着物に合わせて好きな柄を出して締めて頂くタイプの帯です。

三つ折りなので、一面余計。
その分、少々締めづらいところがあるかもしれませんけれど
それも含めて楽しんで頂けたらと作った帯です。
三柄を考えるのは楽しく、織るのはちょっと大変な帯でした。

8寸巾で三つ折りですから、標準の男帯より少し幅広で
三つ折りにすると巾は、2寸7分くらいです。



締めてしまえば見えませんけれど
亀甲の柄にはワンポイントで亀さんを。

初男帯です。



博多織帯 「小径」

2015年03月12日 | 作品・新作

博多織帯 「小径(こみち)」
花咲く春の小道を帯にしてみました。

最初に作りたかったのは、タンポポの小道で
頭に描いていたのは、パステルカラーの楽しい帯。
小道を行けば、緑広がる野原にタンポポ。
一面に咲く白いタンポポと黄色いタンポポが
太陽の下で、にっこにこ。
と、そんな帯。

でも、図案を描いているうちに
自分の年でも締められるような帯に。

ぽかぽか陽気のタンポポ畑は
また、いつの日か。







帯【八女の藤】

2014年01月09日 | 作品・新作


美味しい八女茶を求めて
星野村へ行ったときに見かけた藤の花。

人知れず咲いているような野生の藤で
青々とした新緑の山に
ぼんやりとした紫が印象的。





華やかではないけれど
自然な藤の姿が素敵でした。





<作業メモ>
昨年の夏に織り上げた帯。

頑張った帯だったんですけど
一本織り上げたところで、作業をストップ。

想う帯にならず(5本織る予定でしたが)
結局、この一本でおしまいにしました。

イメージしていた帯とは違ってしまったけれど
どうか良い方と巡り会えますように・・・。



博多織帯、新作です

2013年08月18日 | 作品・新作
「青峯(あおね)」

夏の青々とした山の帯。
今年の春に織り上げた新作です。

織りの段階で何度も悩んで四苦八苦。
修正続きで、かなり時間が掛かってしまいましたけど
なんとか織り上げることができました。

4本織ったなかで、2本は傷物。
無事に織り上げられたのは最後の2本だけでした。
ちょっと残念ですけど、好きな帯でしたので
織り上がった時は嬉しかったです。


お太鼓にすると、こんな感じでしょうか。

幾重にも重なる夏の山。
好きな帯ができました。



博多織帯 「二季草(ふたきぐさ)」

2012年07月15日 | 作品・新作


二つの季節をまたいで咲く藤の花。
色違いで織った変わり献上の帯「二季草(ふたきぐさ」は
藤の花をイメージして色づけした帯で、「二季草」という名は
藤の花の別名。

垂れて咲く藤の花。
菖蒲やアヤメ、色を増してく紫陽花の花。
そんな季節を献上柄で。





手織り博多織「優しい水辺」

2011年11月01日 | 作品・新作

2ヶ月ぶりでしょうか。
ご無沙汰ばかりで、忘れられそうなブログです・・・。

9月より準備を始めていた新配色の帯でしたが
ふるさと館での博多織の実演中に、階段ですべって捻挫・・・・。
長いこと織りを休んでしまいました。

予定を大幅に遅らせながらも仕上がった帯は
前回織った「夢見草」の色違い。

季節季節に楽しめるようにと
今年は、色違いの帯を4種類織ることに決め
まずはその一つを5本、ようやく織り終えたところです。

夏帯にどうかと考えながら織った帯は
「優しい水辺」

水辺の花や、さらさらと湧いて流れる夏の清水。
その川に可愛らしく浮かんで流れる
小さな花を想像しながら織り上げたものです。





締める方の気持ちで
夏でも冬でも、また春にでも。

そんな帯をつくってみました。



八寸なごや帯 「海芋(カイウ)」

2011年05月28日 | 作品・新作


海芋(カイウ)とは、カラーの花の和名で
海から渡ってきたサトイモと言う意味。

庭に咲くカラーの花が大好きで
いつか帯にしよう!と、最初に創ったのが
「海芋…ナイルの百合」

そして配色を変えて織ったこの帯は
和名の「海芋」をイメージして色付けしたもの。

五本織った中、最初の一本目だけは
花の芯となる部分が、明るい黄色。
あとの四本は、糸を染め直して
前の糸と差し替えながら、織り直したもの。





花の咲く5月~7月。
初夏に締めて楽しんで頂きたい帯。





第55回 新作博多織展入賞作品



博多織八寸なごや帯 「夢見草」

2011年05月27日 | 作品・新作


「夢見草」は、春の展示会に向けて織った帯。

「夢見草」とは、桜の花の別名。
夢のように美しくて、儚い桜。
その美しさに心奪われ、夢心地になることから「夢見草」。
綺麗な名前です。

降るように咲く枝垂れ桜を献上柄で。
 


第46回 西部伝統工芸展入選作品
第55回 新作博多織展入賞作品