グッドぐんま 2

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コガタスズメバチの巣

2010年07月08日 23時50分29秒 | 自然観察
一昨日紹介したコガタスズメバチの巣

職場の植え込みの中に作られたものです。巣は囓り取った樹皮と唾液を混ぜて作られています。材料の樹皮の違いできれいな模様ができます。

コガタスズメバチは、スズメバチの中ではおとなしい種類で、巣に直接危害を加えようとしたり、巣の付いている木を揺すったりしなければ、人を攻撃してくることはありません。
ですから、巣のある場所を明示しておき、気をつけていれば刺傷事故はまず発生することはないのです。
しかし、ハチ嫌いの人からすると、巣が近くにあるということが許せないらしく、今日、コガタスズメバチの巣は駆除されてしまいました。
まぁ、気をつけていても、うっかりということもありますし、万が一刺されればアレルギーの人の場合は、最悪の事態ということもあり得ますので、駆除は仕方のないことかも知れません・・・。

殺虫剤を浴びせられ死んでいったコガタスズメバチの冥福を祈りつつ、巣の中を観察させてもらいました。


丸まると太った幼虫はカワイイですね


育房の白いふたをして外してみると、中には蛹が入っています。
まだ真っ白な蛹


眼が黒くなってきた蛹


コガタスズメバチは産卵から成虫になるまで約一ヶ月間かかります。


ところで、害虫とは人間の生活に直接・間接に害をもたらす虫のことを言いますが、最近、「不快害虫」という言葉もよく聞きます。農作物・財産・人体に特に害を与えないのに、外見や動きが気持ち悪いということで「害虫」とされてしまう虫のことです。カマドウマ、ヤスデ、ダンゴムシなどが代表的な「不快害虫」です。不快害虫用殺虫剤なども販売されていますが、見た目が気持ち悪いなどという理由で生き物を抹殺しようとする驕り高ぶった人類には、そのうち神様が罰を与えないかと心配になります。

毒針を持ち、刺されると危険、時には人命に関わるという理由で駆除されるスズメバチは、「不快害虫」に比べれば、まだマシと言えるのでしょうかねぇ・・・




                                        

おまけ

池のヤマメたちが、ピョンピョンとジャンプ。まるで垂直跳びの高さを競い合っているようでした。